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新たな脅威が見つかり南極オゾンホールの修復はまだまだ道半ば

オゾン層保護国際協定である 「モントリオール議定書」が採択されて30年という節目を先月2017年9月16日に迎えました 。前年の2016年6月30日にMIT(マサチューセッツ工科大学)・NCAR(アメリカ 大気研究センター)・ University of Leeds(リーズ大学)らの共同研究チームが、 大気中の塩素は減少傾向にあるものの2015年に南極オゾンホールが記録的な大きさに達した主原因は2015年4月22日の南米チリ南部のカルブコ火山の大噴火によるもので人為的な増加では無いとする 「南極オゾンホールが回復に向かう兆候を観察 」したというニュース ¹を発表して以来、「モントリオール議定書」が効果を発揮して南極オゾンホールは修復傾向にあるという印象操作が世界的に成されているように感じます。 しかし、 我々はオゾンホールの修復傾向を語るにはまだ早計だと考えています 。何故なら新たな脅威も指摘されているからです。 NASAゴダード宇宙飛行センターのSusan Strahan氏も「面積が小さくオゾンの総量が多いオゾンホールは、予測される塩素の減少に起因する修復の証拠では無い」と指摘しています ² 。 オゾンホールという現象は、1950年代に始まった地上ベースの気象データを使って最初に発見されました。1980年代半ばに英国南極調査チームの科学者達は10月のオゾン全量が減少していることを発見。それ以降、世界中の科学者達は毎年9月-10月に南極でオゾンホールを観測してきました。1970年代中頃には冷蔵庫の冷媒、電子部品の洗浄剤等として使用されていた 「CFC(クロロフルオロカーボン)」、消火剤の「ハロン」等が大気中に放出され成層圏に達すると紫外線による光分解によって「塩素原子」等を放出しこれが分解触媒となってオゾン層が破壊されているメカニズム 及び、 オゾン層の破壊に伴い地上に到達する有害なUV太陽紫外線量が増加して「人体被害(白内障などの眼病・皮膚がんの発生率増加など)」、「自然生態系被害(穀物の収穫の減少、プランクトンの減少による魚介類の減少など)」といった悪影響 に気づきました。 このようなオゾン層破壊のメカニズム及びその悪影響が国際的に議論され、1985年3月22日にオゾン層の保護を目的とする国際協力のための基本的枠組を設定「オゾン層の保護

スポーツの秋を満喫する5つのUV太陽紫外線予防ポイント

突然ですが皆さん運動していますか? 心地良い風が吹き気温も快適な「スポーツの秋」。 生活習慣病の予防や改善 にもまずは軽くランニングあたりから始めてみるのも良いかもしれませんね 。さて、その際に特に女性の皆さんはUV太陽紫外線に対する憂鬱があると思います。日光を浴びることに対する恐怖心…うんうん、解りますよ。でも大丈夫!スポーツの秋を満喫する為に抑えておくべき5つのUV太陽紫外線予防ポイントをお教えします。 1) スポーツ用サンスクリーン お肌を守る一般的で最も効果的な方法はサンスクリーンの適切な利用です。サンスクリーンはその保護効果を最大限発揮するために 皮膚に沈み馴染むまでに約15分かかります 。 屋外スポーツを始める約15分前に、発汗しても落ちない混ざらない、身体の動きに捻じれない汗・水・皮脂に強い「スポーツ用の耐水性(ウォータープルーフ)」の利用 、 こまめな再塗布(40分または80分後 / 肌をタオルで拭った後) をお奨めします。そして、重要なスポットの塗り忘れがないように頭字語を略した BEENS [back of Knees(膝の裏), ears(耳), eye area(目の周り), neck(首), scalp(頭皮)]という単語を覚えておくと良いでしょう。 2)ラップアラウンドサングラス つい忘れがちですがお肌同等もしくはそれ以上に秋のスポーツではUV太陽紫外線から目を保護することが重要です。「コンクリート」・「芝生」・「砂」・「ビルディングなどの建造物」を反射・散乱するUV太陽紫外線の強さを甘くみてはいけません。ぜひ 100%遮蔽するラップアラウンドサングラスを油断なく着用 してください。その際、2009年にキム・カーダシアン(Kimberly "Kim" Kardashian West: アメリカのモデル・女優)を襲った悲劇を教訓に適切な サンスクリーン塗布を忘れない でくださいね! 図1) Kimberly "Kim" Kardashian West:「誰か助けて!超日焼けしちゃった!昨日大きなサングラスをしたまま日光浴で寝ちゃったの...。この日焼けは本当に最悪よ¹!」 3) 帽子 帽子を被ることは「日陰」を効率的に生み出すことを意味します。 熱中症予防、頭髪のUV

お顔と身体のサンスクリーン:違いは何ですか?

あなたが、ドラッグストアで「サンケア・コーナー」をじっくり試しながら購買した経験があるならば恐らくサンケア製品の多様性をご存知でしょう。「唇」や「お顔」専用サンスクリーンはもちろんのこと異なるローション、スプレー、スティックの豊富さは、我々買い手を混乱させるのに十分です。身体の中でもとりわけ敏感な「お顔」に、全身対応サンスクリーンを塗ることは必ずしも危険な訳ではありませんが、 敏感肌向け専用に開発されたサンスクリーンを塗布することは皮膚に負荷がかかりにくく毎日がより快適になります。 ここでは、「お顔」に最適なサンスクリーンを探す場合の5つの機能的な特徴を説明します。 ●広域スペクトル 太陽は、我々の皮膚や目にとって有害な2種類のUV太陽紫外線を放出します。UV-Bは日焼けを引き起こし、又その一方で我々の身体の大切な栄養素である日光ホルモン「ビタミンD」合成を促進します。UV-Aは窓ガラスも透過し 早期光老化 の主要原因となります。サンスクリーンの SPF は、太陽の有害なUV-Bをどれだけカットするかを表した数値です。残念ながら高いSPF数値を有するサンスクリーンであっても、同じUV太陽紫外線でも全く違う波長であるUV-Aまでカットしてくれる訳ではありません。特に 「お顔」などの主要箇所や敏感な肌への塗布に際し、SPF保護に加えて、早期光老化の原因になるUV-AをカットするPA効能を持つ「広域スペクトル」のサンスクリーンであることが重要であり臨ましいです。 ●ノンアクネ(ノンニキビ) 我々の「お顔」の皮膚は、身体の他の皮膚に比べて特にニキビを発現しやすくなっています。「お顔」のニキビの元であるコメドができる原因は主にお肌の乾燥です。肌が乾燥することによって皮脂腺が危機を感じ、過剰に皮脂を出すことにより毛穴が詰まります。この詰まった皮脂が固まってコメドになり、これをエサにアクネ菌が異常繁殖した状態がいわゆるニキビです。 「ノンコメドジェニック」と記載されたサンスクリーンは、毛穴を閉塞させない特別な成分が配合されているのでお奨めです。 ●オイルフリー(脂性肌の方に) コメドジェニック製品と同様に、オイルタイプのサンスクリーンは、特に「お顔」の皮脂や油と混合すると角質細胞が厚くなり毛穴をふさいでしまう「 角質肥厚 (角質の新旧交代がうま

過剰なUV太陽紫外線予防が危機的「ビタミンD」欠乏を招く

シミやシワなどの早期光老化や日焼けダメージが蓄積されて皮膚がん・白内障といった重大な病気を引き起こすUV太陽紫外線。しかし、一方で UV-Bに曝露することでヒトの身体は今、世界中で人類を救う救世主として活発に研究が進んでいる「日光ビタミン(日光ホルモン)」こと天然のビタミンDを合成します。 我々の以前の記事を読まれた方はこの「ビタミンD」が 健康な免疫システム構築と骨・筋肉強化 のみならず、 風邪やインフルエンザなどの感染症予防 、 アルツハイマー病のような痴呆症予防 への密接な関連性が医学エビデンス(科学的根拠)で証明された重要な栄養素であることをご存知でしょう。 この「ビタミンD」は、アメリカを中心に近年、カルシウム代謝以外の優れた働きにスポットが当てられ、 「人体のあらゆる機能を調節するホルモン」として遺伝子調整を担う万能栄養素として注目 されています。「 骨の病気 (くる病、骨軟化症、骨粗しょう症、頭蓋ろう、骨折など)」、「 感染症 」 、「 認知症 」 以外にも、「 がん (大腸がん、肺がん、乳がん、前立腺がんなど)」、「 動脈硬化性疾患 (心臓病、脳卒中など)」、「 高血圧 」、「 2型糖尿病 」、「 アレルギー疾患 (花粉症、アトピー性皮膚炎、遅延性フードアレルギーなど)」、「 自己免疫疾患 (関節リウマチ、多発性硬化症、炎症性腸疾患、1型糖尿病など)」、「 精神障害 (うつ病、季節症うつ、自閉症、統合失調症など)」等の疾患にビタミンD欠乏が何らかの形で関わっており、ビタミンD摂取充足で改善できる可能性が期待されています ¹ 。 大阪樟蔭女子大学 健康栄養学科の津川尚子教授、桒原晶子准教授らの研究チームが2017年7月12日に発表した内容によると、2016年5月から1年間に渡り20代の女性延べ101人について調査した結果、日焼け止めを週3回以上使うグループの血中ビタミンD濃度の平均は、通年で基準を下回る「欠乏状態」だったことが判明しました ² 。これは我々QSunチームが常に指摘している 現在の「日本人のイメージでの過剰なUV太陽紫外線予防の蔓延」 が大きく関係していると思われます。 QSun は、このUV太陽紫外線が持つ良い側面と悪い側面を個人個人のスキンフォトタイプにカスタマイズしてしっかり可視化コントロールすることを目標に誕生し

秋:「光老化」に一番差が出るUV太陽紫外線曝露の季節

コオロギの鳴き声が秋を告げます。気候の暴走で今夏1.5ヵ月ほど秋がずれ込むぐらいの連日の猛暑を予測しておりましたが、特に東日本は夏らしい夏を実感する間も無く秋が到来して何だかモヤモヤしている方も多いかもしれません。昨今の異常気象は日本に起こる現象だけ捉えても予測が困難な複雑極まりない気候になっていることは間違いありません。 「地球というシステムの一環」として気候を捉える重要性が更に増してきた と言っても過言では無いでしょう。 さて、夏によく耳にした太陽光を表す表現に「日差しが強い・弱い」があります。一般的に日本人は太陽光がギラギラ照ってる時に「日差しが強い」、日射が少ない曇り空の時に「日差しが弱い」というような表現を用います。 日差しは陽射しとも記すように主に太陽光のギラギラ、つまり目に見えて眩しい光、約400〜800nm波長域である可視光(VIS)のこと を指しており、決して紫外線(UV)の強さを表現している訳ではありません。今夏、様々な年齢の方とお話させて頂く中で、日本人の大半の方の理解が「日差し(陽射し)が強い=紫外線が強い」と脳で勝手に変換している部分が、UV太陽紫外線の正しい理解を邪魔していることに私ははたと気づきました。もう一度、言います。日本人が言うところの日差しとは、大多数が目に見える可視光(VIS)のことを指して表現しており、決して紫外線(UV)の強弱を指している訳ではありません。まず最初に、秋のUV太陽紫外線を理解する上でこのことを正しく理解してください。 例えば、TVの天気予報でキャスターが「今日は秋晴れで日差しが強いでしょう」という表現を使ったとします。それは、可視光がたくさん地上に降り注いでいますよ!という事であり、「あっ、今日は確かに太陽が眩しくて良い天気だなぁ。でも紫外線は可視光とは全くの別物。実際の紫外線の強さはどうなんだろう?」と QSun 無料アプリを開いてチェックすべきなのです。日差しと紫外線を同列で考える稚拙な思考を日本人はそろそろ卒業すべき時です。 日本では、地上に届く太陽光は「可視光(VIS - 目に見える光)」が約52.0%、「赤外光(IR - 目に見えないが熱として感じる光)」が約42.0%、「紫外光(UV - 目に見えない光)」が約6%で組成されていると一般的に言われていま す¹。 しかし、実際は空気

ミサイルや核が引き起こす成層圏オゾン破壊とUVI15〜20の世界

北朝鮮による相次ぐ軍事挑発。今、朝鮮半島はただならぬ緊張感の真っ只中にあります。私は紫外線・オゾン研究者として、開戦という愚かな行為を強く強く否定します。何故なら 気候がぶっ壊れ二度と修復できない地球規模の大惨事が起こることが明確にシミュレーションされている からです。皆さんの中には、ミサイルや核などの軍事兵器とオゾン・UV太陽紫外線との関係が余りピンッとこない方もいらっしゃるかもしれません。ミサイルや核兵器が炸裂したら当然、数十万人を超える犠牲と共に想像を絶する大惨事が目の前に広がり全てのライフラインは止まり金融も法人もあらゆるサービスが停止し、これまでの安穏とした生活と真逆の大パニックサバイバルが世界中で発生することは火を見るよりも明らかです。 恐ろしいです。そして、それに加えて二次災害とでも言うべき地球の破滅の道にオゾン・UV太陽紫外線は大きく関わってきます。2011年2月にアメリカ: ワシントンで開催されたアメリカ科学者連盟(FAS)の会議で、「 限定的な地域で15ktの核兵器を100個使用(1500キロトン※北朝鮮の2017年9月3日核実験は160キロトン規模)するような戦争が勃発すれば約2年後に成層圏オゾンが1/4以上破壊され、1000年前の寒冷期に戻り(核の冬)、人口の多い都市で前例のない低層オゾンとなり、常識を逸脱した有害UV太陽紫外線が地上に到達して、紛争地域から数千kmに及ぶ地域に劇的な環境変化をもたらし世界的な核飢餓が何年も続くだろう 」という研究結果が発表されました ¹ 。具体的には1500ktの兵器の爆発により何百万トンもの黒煙と灰が大気中に放出され成層圏オゾンが猛烈なスピードで消滅していきます。 オゾン損失の主な原因は黒煙や灰による成層圏の加熱です。気温は最初は摂氏100度以上に上昇し3年以上に渡り通常より30度以上高い状態が続きます。 UV太陽紫外線の強さはUVインデックスという指標で0〜11段階にランク付けされていることは QSun 利用者の皆さんは普段のご利用で馴染み深いでしょう。兵器の爆発により二次災害として成層圏オゾンの損失が一気に進み、 UVインデックス15〜20という前例の無いUV太陽紫外線曝露を体験 することになるだろう、とアメリカ大気研究センター(NCAR)は警告しています。 UVインデックス15

赤毛であることのリスクと利点

赤い髪、青白い皮膚、そばかすがある場合、あなたの肌は Fitzpatrick分類の「スキンフォトタイプ I 」 のカテゴリに適合するでしょう。ブロンズ色(黄味がかった茶色)や薄いブルネット色(褐色)の髪を持つ方も同じ傾向にあります。 -  これらの特徴のある方は日焼けなどの皮膚損傷を受けやすく皮膚がん発症リスクが最も高いです。つまり、UV太陽紫外線対策に細心の注意を払う必要があります¹。 図1) Fitzpatrick分類(ハーバード大学Thomas Fitzpatrick皮膚科教授によって考案) スキンタイプⅠ 皮膚はアイボリー白。日焼けですぐに赤みが出るが決して褐色にならない。UV太陽紫外線曝露で 皮膚損傷を受ける可能性が極めて高く 皮膚がんになりやすい。定期的に少なくとも3ヵ月に​​1回はホクロなどの疑わしい成長がないかどうか頭皮からつま先まで皮膚科医の検査が推奨される ⁵ 。 スキンタイプⅡ 皮膚は白い。日焼けですぐに赤みがかり少し褐色になる場合もある。タイプⅠと同じくUV太陽紫外線曝露で皮膚損傷を受ける可能性が非常に高く皮膚がんを発症する可能性が高い。 定期的に少なくとも半年に​​1回はホクロなどの疑わしい成長がないかどうか頭皮からつま先まで皮膚科医の検査が推奨される ⁵ 。 スキンタイプⅢ 皮膚はベージュまたはオリーブブラウン色で日焼けすると肌は適度な明るい褐色になる。UV太陽紫外線曝露で皮膚損傷を受ける可能性が高く皮膚がんを発症する可能性が十分にあり得る。定期的に少な くとも年に​​1回はホクロなどの疑わしい成長がないかどうか頭皮からつま先まで皮膚科医の検査が推奨される ⁵ 。 スキンタイプⅣ 皮膚は明るい茶色。日焼けによる赤みが時々出て基本的に中程度の茶褐色になる。屋外労働者や休暇での過剰なUV太陽紫外線曝露の蓄積で皮膚損傷や皮膚がん発症の危険がある。定期的に少なくとも年に​​1回はホクロなどの疑わしい成長がないかどうか頭皮からつま先まで皮膚科医の検査 が推奨される ⁵ 。 スキンタイプⅤ 肌は常に褐色。滅多に日焼けしない。UV太陽紫外線曝露での皮膚がんを発症するリスクは極めて低い。UV太陽紫外線の悪影響では無いメラノーマが指または爪の下に現れる傾

深刻な皮膚がん危機:欧米豪の美容基準を変えよう!

日本や韓国を筆頭に中国・タイ・マレーシア・ベトナムなどアジア圏では特に女性を中心に「白い肌」が好まれます。逆にアメリカ、ヨーロッパ、ブラジルでは「日焼け肌」が男女ともに好まれる傾向にあります¹。これは化粧品業界で顕著です。例えば、日本や韓国のメーキャップ製品のほとんどがSPFを提供していますが、アメリカではブロンズパウダーの人気が高いです。オーストラリア人もまた「日焼け肌」を美しいと感じている人種です²。オーストラリア人の成人の約半数は「日焼けした褐色の肌が健康に見える」という印象を受けています³。 しかし、「日焼け肌」が欧米で歴史上ずっと好まれてきたかというと実はそうではありません。1700年代は特に西欧で白い肌が富の象徴(屋外で作業する必要が無い)とされる現象が起きました¹。貴族ではない市民たちもこぞって白い肌を得るために女性はヴェネチアの鉛白を塗っていたのです⁴。- 時は流れ1920年代にはココ・シャネルが生んだブロンズルックの大流行で屋外でリラックスして「日焼け肌」を得ることはグラマラスかつ健康で贅沢という象徴に変化しました¹。このように 人類は古代から 太陽に対する崇拝と忌避の歴史 を繰り返してきました。 世界中の多くの人々は未だに UV太陽紫外線曝露であなたの皮膚細胞が危険を感知した時に発症する皮膚の防衛反応が「日焼け」 であることを認識していません。日焼けの積み重ねが将来の皮膚がん発症リスクを高めることは世界中で証明されています。何故なら、「日焼け肌」が愛される文化を持つ国で皮膚がんの被害が間違いなく深刻だからです。 【補足】日盾\HITATE UV Care Lab. Research Team 「ヴェネチアの鉛白」とは ⁵? 別名: 「悪魔のスピリット」。絵の具の「フレークホワイト」のことです。暖かな白の色素であり、アート界では完全に不透明で永続的な性質を持つと言われています。すぐに乾き見た目の新鮮さが保たれるのが特徴で着色力が低いことからよく混ざります。現代では鉛の毒性があり身体に有害であることが知られていますが、その歴史は古く紀元前400年のアテネで化粧品として用いられていたと考えられています。古代エジプト人・古代中国の絵画にも用いられた形跡があり、炭酸鉛と酸化亜鉛から成る組成で最も古い色素のひとつ考えられています。当然、当時

SPF101:SPFサンスクリーン剤の数値は何のことですか?

太陽にお肌を曝すことは、お肌がUV太陽紫外線曝露によるダメージを受けることを意味します。「日焼け」・「皮膚がん」・「早期光老化」は、誰もが体験したくないものです。UV太陽紫外線の過剰曝露による悪影響は世界中で警告されています。しかし、あなたはこれまでに日焼けや早期光老化を恐らく体験しているでしょう。あなたが一般的な生活を送ろうとすれば少なからずの太陽曝露は避けられません。ヒトが 太陽下で素敵な時間を楽しむことを制限されないためにサンスクリーン剤でUV太陽紫外線を防御することは非常に重要 です。 あなたはSPF数値がサンスクリーン剤の「効能」に関連しているであろうことは何となく理解しているでしょう。しかし、このSPF数値が実際に「何」を意味しているのかを正しく把握している方は美白美肌を大切にする日本の女性の皆さんでも実はほんのごく僅かしかいません。まずSPF(Sun Protection Factorの略)とは何か? それはUV-B(日焼け・皮膚損傷の犯人)に対する保護を提供するサンスクリーン剤を指します。そしてその数値はUV-Bをブロックする「防御力(ブロック力)」を示します。嘆かわしいことにこの数値を「時間」と勘違いしている女性の何と多いことでしょう。当然SPFの数値が高ければUV-Bブロック力も増加しますが、SPF30を境に30と30以上では余り大差ないことが判明しています。具体的には、 「SPF30」のサンスクリーン剤はUV-Bの96.7%をブロック し、 SPF50は98%¹をブロック します。例えばSPFが80であろうと100であろうと数値表記は「SPF50+」であり実際に提供されるUV-Bの追加ブロック力はSPF30と比較して僅かしか変わらないのです ² 。 図1) SPF数値と防御力(ブロック力) FDA(アメリカ食品医薬品局)によると、SPFはUV-Bによる日焼け(サンバーン)を指標としてどの程度のサンスクリーン効果を示すかの指標 と定義しています。つまりサンスクリーン塗布部位に、無塗布部位と同等の紅斑を生じる人工紫外線照射量(強度)のことを示しています。もっと解りやすく言うとSPF30とは、サンスクリーン剤を何も塗らない通常の無防備な状態でお肌がUV-B曝露によって生じる日焼け(紅斑)と同等の日焼け(紅斑)が、30倍強いUV-

トロントで実施したUV太陽紫外線予防調査から日本人が学ぶべきこと

我々は、カナダのトロントの人々が日常的に活用するUV太陽紫外線予防に関するインサイトと、我々のサービスQSunの潜在的顧客が太陽下で更に安全に過ごすために利用すべきUV太陽紫外線予防の態様を理解することに努めました。この2つの目標を達成するために我々はトロントの公的オープンスペースで歩行者に対して太陽下での安全調査を実施しました。7月に合計263件のアンケート回答を収集しました。 最初の205人の協力者には、性別、スキンフォトタイプ、職業、調査日に使用していた太陽防御の種類に関する情報を収集しました。最後の58人の協力者にはより詳しい日焼け止め対策に関する質問を追加しました(2時間ごとにサンスクリーン剤を再塗布しますか? 今までに過剰な日焼けをしたことがありますか? 日焼けした日にサンスクリーン剤を塗布しましたか?)。 まず大設問の回答として 263名の協力者の69%が調査日に何らかの形で日焼け対策を行っていることが判明 しました。そして263名の協力者の11%が太陽に対する敏感肌(フィッツパトリック(Fitzpatrick)分類のIまたはII)を有し、これらの個人の73%がUV太陽紫外線対策を行っており、その60%がサンスクリーン剤を利用していました。 又、 25歳未満の学生の36%が調査当日に全くUV太陽紫外線予防対策を行っていないことが判明 しました。2010年のCDC(アメリカ疾病予防管理センター)のデータによると18〜24歳のアメリカ人の40%がUV太陽紫外線予防を全く行っていない調査結果が報告されており、今回の我々の調査と奇しくも一致しました。そして、より詳しく調査した回答から、25歳未満の学生の34.6%が以前に過剰な日焼けを経験したことがあることが判明しました。驚いたことに、 以前に過剰な日焼けを経験したことがある11.5%が調査日に適切な日焼け対策を行っていなかった のです。更に25歳未満の学生の58%が調査当日にサンスクリーン剤を塗布していましたが、 推奨される2時間ごとの再塗布を実行していたのはたった7% でした。これらの回答から、まだまだ一般市民のUV太陽紫外線の悪影響に対する危機管理不足とUV予防アプリ等での啓発不足が露呈しました。 若い成人はステレオタイプ的に「規則」というものに従わない傾向にあります。この動向は &qu

太陽からあなたの目を守る正に目から鱗の知識

皮膚がんは北米で最も一般的に診断されるがんであり、 皮膚がんの最大10%がまぶたに発症 しています¹。このまぶたの部分は非常に敏感な皮膚のため通常のサンスクリーン剤塗布が難しく現在の強いUV太陽紫外線から保護することは困難です。この場合、SPFアイクリームを我慢して塗布するよりサングラスやメガネを着用する方が具体的に効果があると言えます。我々はガラス越しに「日焼け」することはありません。それは眼鏡をかけた場合と類似する概念です。しかし、あなたが普通の眼鏡をかけても、あなたの目とその周辺の皮膚がUV太陽紫外線から完全に守られる訳では無いことを理解しましょう。 あなたが日常的にメガネをつけているならば、過酷なUV太陽紫外線からあなたの目を大切に保護するために行うべきステップがあります。それはあなたのお気に入りの メガネのレンズにUVカットのコーティングを施す ことです。一般的な窓ガラス同様に普通のメガネのガラスレンズはUV-B(日焼け・皮膚損傷の犯人)をほぼ遮蔽しますが、UV-A(光老化の犯人)の大半を透過させます。そして、UVカットのコーティングを施していない通常のプラスチックレンズは、UV太陽紫外線に対する遮蔽力が皆無です²。お気に入りのメガネにUVカット機能を追加する別の選択肢としては、 フォトクロミックレンズ (屋内では普通の透明。外にでるとUV太陽紫外線に反応してレンズがグレーやブラウンに色づき遮蔽。屋内に戻ると素早く透明色に戻る調光レンズ)または トランジションレンズ (UV太陽紫外線量に応じてほぼ透明な状態から濃いサングラスカラーへと徐々に色が変化してUVカットと眩しさの両方を防く眼の健康を考えたレンズ)を検討することです。これらの高機能レンズは、年間を通じて日常的にサングラスを着用することにまだ慣れていない 日本人にとっては導入しやすく 、季節を問わず100%のUV太陽紫外線を遮蔽する非常に優れたレンズだと言えます³。 メガネではなくコンタクトレンズを着用する場合は、UVカット加工コンタクトレンズを選択することを検討してください。これらはFDA(アメリカ食品医薬品局)によって規制され、2つのクラスに分類されています。 クラス「I」のレンズ は、UV-Aの90%とUV-Bの99%をブロックし、 クラス「Ⅱ」のレンズ はUV-Aの70%とUV-

他の気象予報アプリと一線を画す高精度気象予報「QSun」

異常気象を目の当たりにして世界中のスマートフォンユーザーは実に様々な気象予報アプリを日常で利用しています。しかし、UV太陽紫外線に関しては一般的に「UVインデックス」値と「非常に強い」とか「強い」などの抽象的な表現のみで具体的な対策を明確に教えてくれないアプリが多くないですか? これらのアプリのUVインデックス数値だけを見て何となくその日のUV太陽紫外線の強さを判断していると、あなたは予期せぬ日焼けダメージを受ける可能性があるのでご忠告します。 あなたが利用している気象予報アプリがUVインデックスに関して間違った情報を提供している理由を説明する前に、まずUVインデックスがどのように計算されているのかを把握することが重要です。アメリカ海洋大気庁(NOAA)とカナダ環境省によると、最初に「晴天」のUVインデックスが「オゾンの厚さ」「緯度」「時期(季節)」に基づき計算されます。この数値は、その日に予測される雲または降水が無い場合「実際のUVインデックス」になります。しかし、通常、雲または降水が無いという状態はあり得無いのでUVインデックスをより正確にするために「晴天」で計算されたUVインデックスに特定の都市の毎日の雲と降水量予測に基づいた調整が行われます。 この調整された数値が「実際のUVインデックス」として提供 されているのです ¹⁻² 。 計算の最後のステップ(毎日の雲、降水量、推定される雲の透過率の調整)、この部分が問題が発生する箇所です。 気象台は通常、市内の最も近い空港から雲と降水量予測を行います。 しかし、空港がそれほど近くに無いケースも多々あります。ニューマーケット(イギリス: サフォーク州)を例に取ると、その気象データは空港から27km離れた場所から測定されています。どういうことかと言うと、空港では曇っていても、あなたが実際に立っている場所は非常に少ない雲量である可能性は否めないということです。つまり、あなたが立っている場所のUVインデックスは、実際よりも高いことを意味します。当然、UVインデックスが高いほど日焼けダメージを発症する可能性が高くなります。 あなたがいる場所の環境状況もUV太陽紫外線曝露に大きく影響を与えます。つまり UV太陽紫外線は反射・散乱します。 世界保健機関(WHO)では、標高が1000メートル上がるごとにUV太陽紫

服用してる薬が紫外線アレルギーに影響するかも?

これまで問題なく数分以上太陽下で過ごすことが出来たのに、新しい薬を服用し始めてから急に太陽下で日焼けのような発疹が発生するようになった場合、あなたは化学感受性として知られる 「薬物誘発性の紫外線アレルギー(光線過敏症)」 を患っている可能性があります。 細菌感染症、体液貯留、ニキビ、不整脈治療の薬や、経口糖尿病薬、経口避妊薬や市販の鎮痛剤などの薬を服用すると、肌が太陽に敏感になる可能性があります。あなたが我々の 紫外線アレルギーに関する記事 を読んでいれば、薬や化学物質が光毒性や光アレルギー性反応を引き起こすことを理解していると思います。 テトラサイクリン(Ala-Tet, Sumycin, Panmycin)のような抗生物質、フロセミド(Lasix)などの利尿薬、イソトレチノイン(Accutane)などのニキビ治療薬、アミオダロン(Cordarone, Pacerone)などの抗不整脈薬、イブプロフェン(Advil)などの非ステロイド系消炎鎮痛剤は光毒性反応を引き起こす恐れがあります。経口糖尿病薬や経口避妊薬は光アレルギー性反応を引き起こす可能性があります¹。 「光毒性反応」 は、薬剤などが十分皮膚に蓄積しその物質の吸収するUV太陽紫外線曝露により100%発症します。摂取する物質により皮膚炎の部位は異なり、初回UV太陽紫外線曝露(主にUV-A)にて潜伏期なしで発症することが特徴です。一方、 「光アレルギー性反応」 は、薬物摂取後にUV太陽紫外線曝露(主にUV-A、一部可視光線含む)することでⅣ型アレルギー反応で生じる光線過敏性皮膚症であり症状は紅斑や水疱が主体です².。 この記事には、光感受性を引き起こす可能性がある薬物を網羅的にリスト掲載している訳ではありません。あなたが服用している薬が紫外線アレルギーを引き起こす可能性があるかどうかを調べるために このページ(英語版) で完全なリストを閲覧することができます。服用する薬により紫外線アレルギーで日常生活に支障をきたす場合はすぐに医師に相談してください。そして、紫外線アレルギーを引き起こさない同症状に効く別の薬があるかどうかを確認してください。もしくは、 QSun を最大限に活用して屋外で過ごす際にUV太陽紫外線からの最善の防御を試みてください。 QSunはあなたの皮膚リスクを最小限に抑えます!

UV太陽紫外線:写真やカレンダーの色褪せへの関与は?

夏休みの自由研究で「紫外線の謎」に取り組んでいる全国の子ども研究者たちへ! 「教えて!goo ウォッチ紫外線の謎」 に寄せられた質問に対する回答で大幅に割愛された詳細部分を3回に分けて記事にします。ぜひ、研究の参考にしてくださいね! 《第3回》UV太陽紫外線が我々にもたらす悪影響のひとつに 「紫外線劣化」 が挙げられます。その名の通り、強い紫外線曝露およびダメージ蓄積により、様々な物質や材料が 「変色」「変形」「硬化」「割れ」「ベタつき」などの影響を受ける ことを指します。 身近で解りやすい事例を挙げると、太陽に長時間、衣類や布が晒されると太陽曝露した箇所だけが著しく「変色」してせっかくのお気に入りのシャツや布製のバックを台無しにして太陽を恨んだり、お気に入りの家具がいつの間にか「変形」して反り返ってしまい悔しい思いをしたり、ベランダの洗濯バサミが「バラバラひび割れ」して頭にきたっ!なんていう嫌な経験をされた方も多いことと思います。これらはUV太陽紫外線の仕業です。しかし、劣化の犯人は他にいる場合もあります。 「湿気」「酸化」「熱」「乾燥」「水・雨・風」「凍結」「汚染ガス」「経年」「低品質」「チリ・ホコリ」「カビ・虫」なども劣化の原因 になります。 カレンダー(紙)を劣化させる要因は、内的要因である「洋紙に含まれる酸やリグニンなどの不純物による経年劣化」と、外的要因は保管環境による「光」「温度や湿度の変化」「カビ」「チリやホコリ」「虫や小動物」「汚染ガス」などが考えられます。その中でも太陽光や蛍光灯やTVが放射する「紫外線UV-A(320〜400nm)」波長は破壊力があり紙を劣化させる主要原因となります。又、太陽光や白熱灯が放射する赤外線(紫外線同様に目に見えない波長・熱線)も、熱放射により紙を劣化させます¹。 写真を劣化させる要因は「光」「湿気・オゾン」「酸」「カビ・虫」「その他の化学物質」などが挙げられます。そして、その中でも太陽光や蛍光灯やTVが放射する紫外線の殺菌・消毒作用は主に色素を分解するので写真色褪せの主要原因となります¹。 以上、UV太陽紫外線がカレンダーや写真の色褪せに大きく関係していることが解ったと思いますが、 蛍光灯やTVからも微量ながら紫外線が出ている ことをご存知の方は少なかったのではないでしょうか?勉強机の蛍光灯

UV太陽紫外線:なぜ葉っぱは日焼けしないの?

夏休みの自由研究で「紫外線の謎」に取り組んでいる全国の子ども研究者たちへ! 「教えて!goo ウォッチ紫外線の謎」 に寄せられた質問に対する回答で大幅に割愛された詳細部分を3回に分けて記事にします。ぜひ、研究の参考にしてくださいね! 《第2回》実は植物のUV太陽紫外線に対する感受性は、種や品種といった遺伝的な要因や生育環境などによっても大きく変化するため、UV太陽紫外線の影響を定量的に評価することは現時点では困難であり詳しく解明されていないのが現状です。 植物の生長には「葉緑素(クロロフィル)」による光合成が必要 であることは皆さんもご存じでしょう。しかし、最近の研究では植物が光の波長の違いや光強度を感知して発芽や伸長を調整する 「光形態形成」 という仕組みを備えていることが判ってきました。 復習ですが地上に届くUV太陽紫外線は2種類でしたね。「UV-A(320〜400nm)」というエネルギーは弱いけどヒトの皮膚の3層の真ん中の層「真皮」まで到達して早期光老化(シミやシワなど)を引き起こす長波長紫外線と、「UV-B(280〜320nm)」というUV-Aよりエネルギーが強く皮膚の外側の「表皮」に強いダメージを与えて日焼け(サンバーン)や皮膚がんや白内障などを引き起こす恐れのある中波長紫外線の2種類があります。 ヒトにとっては悪影響の多いUV太陽紫外線ですが、植物の場合は必ずしも有害である訳ではないようです。「光形態形成」の一種である 青色光受容体がUV-A曝露すると、花芽(はなめ)の形成の促進や色素合成する こ とが確認されています。 UV-B曝露すると、「光形態形成」の一種である赤/遠赤色光受容体による徒長(無駄な生長)抑制促進効果 が認められているのです¹。 つまり、 植物には「葉の伸展」や「徒長(無駄な生長)抑制」など自身の生長にUV太陽紫外線をヒト以上に上手に活用する能力が自然に備わっていると考えられます。 また、ヒトはUV太陽紫外線を浴びるだけで「活性酸素」が大量に生じ眠気を伴うような強い紫外線疲労を引き起こし酸化してシワや白内障の原因になることが判明していますが、植物も同様に光合成の過程で常に、そしてUV太陽紫外線の環境ストレスで 大量の活性酸素 を発生させています。しかし、最新の研究では、2008年に独立行政法人 理化学研究所が発見

UV太陽紫外線:人間以外がサンスクリーン剤を塗っても効果ある?

夏休みの自由研究で「紫外線の謎」に取り組んでいる全国の子ども研究者たちへ! 「教えて!goo ウォッチ紫外線の謎」 に寄せられた質問に対する回答で大幅に割愛された詳細部分を3回に分けて記事にします。ぜひ、研究の参考にしてくださいね! 《第1回》まず初めに理解することがあります。それは、サンスクリーン剤はヒトがヒトの皮膚をUV太陽紫外線から防御するために開発されたものであるということです。同じ生体でもヒトと動物では皮膚構造が異なります。 ヒトの皮膚は大きく分けて外側から順に「表皮」「真皮」「皮下組織(脂肪層)」からなる3層構造です。 「表皮」は、厚さが平均約0.2ミリのとても薄い膜です。皮膚の外側(表面)にあり、外部からの異物の侵入や体の水分の蒸散を防ぐバリアの役割を果たします。表皮は、外側から順に「角層」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層」の4つのレンガのような層から成っています。 特に波長が長い紫外線UV-Aは真ん中の層「真皮」まで浸透して色素沈着(サンタン)、シミやシワなどの早期光老化を引き起こします。紫外線UV-Bは表面の層「表皮」の細胞核に強いダメージを与えて日焼け(サンバーン)、色素沈着(サンタン)、浮腫などの炎症、皮剥けなどの原因となります。このような太陽紫外線ダメージを遮断するために、 日焼け止めというサンスクリーン剤は化粧品として開発されました。 遮断方法は「紫外線散乱剤」(酸化亜鉛や酸化チタンなどの物理的に紫外線を反射させる無機粉体)と「紫外線吸収剤」(吸収した紫外線のエネルギーを熱エネルギーに変換して放出という)大きく2つの働きに分類されます。しかし、紫外線吸収剤は化学変化を起こしやすく敏感肌の方にはトラブルの原因となるケースも多く、紫外線吸収剤を含まないノンケミカルサンスクリーンを選択する方が賢明です¹。 このようにサンスクリーン剤はヒトの皮膚においてもトラブルを起こすことも間々あります。例えば、我々に身近で癒しをくれる犬や猫。ヒトと同じ3層構造の皮膚を持ちます。しかし、ヒトに比べて「表皮」の厚さが5分の1程度しかなく、豊かな被毛で覆われているとはいえ、ヒトよりも非常にデリケートな皮膚だと言えます。ですから、結論として、 ヒト が使用するサンスクリーン剤の成分の一部はヒト以外の動物の紫外線予防に

肌の老化の90%はUV太陽紫外線曝露の影響

我々は、好むと好まざるとに関わらず歳を取るにつれ老化の兆候が現れます。自身で制御できない老化は、内因性または加齢による 「自然老化」 と呼ばれます。この自然老化はコントロールすることはできませんが、我々は高温や低温への慢性的な曝露、喫煙、アルコール摂取など、老化徴候を悪化させる環境要因を抑制することができます。我々の肌を老化させる主要な環境要因は、有害なUV太陽紫外線の曝露です。実際、 肌の老化の90%はUV太陽紫外線曝露の影響 によるものと推測されています¹!太陽光は肌のタンパク質を悪化させ、若々しい外観を損ないます。この光老化は、適切な太陽防御で防ぐことが可能です。 エラスチンとコラーゲンは、若々しいお肌を保つ大切な2つのタンパク質 です。エラスチン(弾性線維)は、その名前が示すようにゴムのように伸び縮みする性質を持ちコラーゲンの線維を支える役割を果たします。言い換えれば、それは私たちの肌の伸縮部分に弾力を与えます²。一方でコラーゲンは肌の弾力やしなやかさを生み出すタンパク質です。細胞と細胞を結ぶ役割があり、肌だけでなく骨や血管、関節などにも含まれています³。体内にあるコラーゲンのうち約40%が皮膚に存在しています。又、肌を若々しく保つために我々は 「幹細胞」 の働きにも助けられています⁴。この特殊な幹細胞は皮膚・赤血球・血小板など我々の身体を創造する様々な細胞を作り出す能力(分化能)と、自分と同一の能力を持った細胞に分裂する能力(自己複製能)を持ち、死んだ細胞を次々に置き換えています。幹細胞がきちんと機能しないと皮膚は時間と共に劣化します。 UV太陽紫外線は、早期光老化の主要原因です。紫外線は幹細胞を死滅させ、皮膚の菲薄化(薄くなる)及びシワを発生させます。 UV太陽紫外線はマトリックスメタロプロテアーゼ(略称: MMP)とカテプシンK(略称: CTSK)呼ばれる酵素を活性化させます。MMP酵素はコラーゲンを分解し、CTSKはエラスチンを分解します ⁴。 太陽曝露による早期光老化を避ける秘訣は 「適切な日焼け予防」 です。常に SPF30以上の広域スペクトルのサンスクリーン剤 を塗布してください。そして、 サングラス 、 日傘 、 つばの広い帽子 を着用し可能な限り 日陰を活用 してください。 QSun は、 iOS と Android で利

サングラスを着用しないことによる6つの危険

サングラスは ファッション以上の存在 です。我々の「皮膚」や「目」の損傷を引き起こす有害なUV太陽紫外線を遮蔽します。サングラスの未着用 – またはブランド名やファッション性を重視してUV遮蔽率99%以下の遮蔽効果が無いないものを選択することは、あなたの将来に幾つかの「目」の病気の発症リスクを高めます。あなたがサングラスを着用しない場合、あなたの大切な「目」に何が起こるか? を認識するためにも必ずこの記事を読んでください。 1. あなたは "目の日焼け(光角膜炎)"を起こします サンスクリーン剤が有害なUV太陽紫外線の過剰な曝露によって引き起こされる「日焼け」から我々の皮膚を保護することは皆さん誰もがご存知ですね。UV太陽紫外線は、アスファルト・草・砂・水・氷・雪の表面で反射し、「目」に向かって跳ね返ります。これは「 光角膜炎(角膜上皮障害で"紫外線角膜炎"とも"雪目"とも呼ばれる)」に繋がり、最悪の場合失明する可能性 があります。光角膜炎は日焼けサロン(日焼けマシン)の人工紫外線照射によっても引き起こされる可能性があります ¹ 。光角膜炎は夜に痛み出す特徴があります。一般的にはある程度の時間が経て自然に消えますが、あなたの症状が重い場合は必ず眼科医に相談してください。痛い、ゴロゴロする"目の日焼け"を予防するためにもUV太陽紫外線に曝される時は必ずUV遮蔽率99%以上高機能サングラスを着用してください。 2. "白内障"を発症する可能性があります 過度なUV太陽紫外線曝露の蓄積によって 「白内障」または「眼の水晶体の濁り」 が引き起こされる可能性があります。かすみ・ぼやけた視界、複視(二重視)、光感受性(強い眩しさ)、夜間視力低下、近眼や老眼、色覚異常などの症状はあなたが白内障を患っている可能性のある兆候です。白内障を治療するためには手術で濁った水晶体を取り除き、人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入します²。UV保護サングラスは、後の白内障手術の必要性を減らすのに役立ちます。 米国国立眼研究所(NEI) によると、白人(コーカサス系アメリカ人)の半数は75歳以降に白内障を発症し40歳以降で急激にリスクが増加しています。ジョン・グッド