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お顔と身体のサンスクリーン:違いは何ですか?


あなたが、ドラッグストアで「サンケア・コーナー」をじっくり試しながら購買した経験があるならば恐らくサンケア製品の多様性をご存知でしょう。「唇」や「お顔」専用サンスクリーンはもちろんのこと異なるローション、スプレー、スティックの豊富さは、我々買い手を混乱させるのに十分です。身体の中でもとりわけ敏感な「お顔」に、全身対応サンスクリーンを塗ることは必ずしも危険な訳ではありませんが、敏感肌向け専用に開発されたサンスクリーンを塗布することは皮膚に負荷がかかりにくく毎日がより快適になります。ここでは、「お顔」に最適なサンスクリーンを探す場合の5つの機能的な特徴を説明します。


●広域スペクトル

太陽は、我々の皮膚や目にとって有害な2種類のUV太陽紫外線を放出します。UV-Bは日焼けを引き起こし、又その一方で我々の身体の大切な栄養素である日光ホルモン「ビタミンD」合成を促進します。UV-Aは窓ガラスも透過し早期光老化の主要原因となります。サンスクリーンのSPFは、太陽の有害なUV-Bをどれだけカットするかを表した数値です。残念ながら高いSPF数値を有するサンスクリーンであっても、同じUV太陽紫外線でも全く違う波長であるUV-Aまでカットしてくれる訳ではありません。特に「お顔」などの主要箇所や敏感な肌への塗布に際し、SPF保護に加えて、早期光老化の原因になるUV-AをカットするPA効能を持つ「広域スペクトル」のサンスクリーンであることが重要であり臨ましいです。


●ノンアクネ(ノンニキビ)

我々の「お顔」の皮膚は、身体の他の皮膚に比べて特にニキビを発現しやすくなっています。「お顔」のニキビの元であるコメドができる原因は主にお肌の乾燥です。肌が乾燥することによって皮脂腺が危機を感じ、過剰に皮脂を出すことにより毛穴が詰まります。この詰まった皮脂が固まってコメドになり、これをエサにアクネ菌が異常繁殖した状態がいわゆるニキビです。「ノンコメドジェニック」と記載されたサンスクリーンは、毛穴を閉塞させない特別な成分が配合されているのでお奨めです。


●オイルフリー(脂性肌の方に)

コメドジェニック製品と同様に、オイルタイプのサンスクリーンは、特に「お顔」の皮脂や油と混合すると角質細胞が厚くなり毛穴をふさいでしまう「角質肥厚(角質の新旧交代がうまく進まず古い角質が剥がれ落ちないまま新しい角質細胞がどんどん下から持ちあがってどんどん厚くなる状態)」と、角質肥厚が引き起こす毛穴トラブルである「毛穴閉塞(コメドという角栓は空気が薄く餌となる皮脂も豊富で嫌気性の性質を持つアクネ菌の宝庫)」により、ニキビ発現の一因になります。又、多くの女性は化粧下地にサンスクリーンを用いるため、オイルプラスメイクに「お顔」専用サンスクリーンを塗布すると、あなたのお肌が重たい印象を残すことになります。又、天然由来のオイルも一部では優秀な成分も存在しますが、安定したUVカット効果に不安が残るため避けたほうが良いでしょう。


●保湿(乾燥肌の方に)

デリケートなお肌を優しく守るには保湿サンスクリーンを利用する選択肢があります。「白浮き」「べたつき」などのストレスを感じることなく簡単に短時間でスキンケア出来る上に、UVカット効果と保湿力は一般的なサンスクリーンより持続する傾向があります。有り難いことに多くのブランドが広域SPFを備えたモイスチャライザーを提供しています。肌の乾燥により、お肌のうるおい成分である「セラミド」物質が減って老け顔になりがちな男性のスキンケアには一石二鳥で特にお奨めです。


●無香料

香料(フレグランス)を含む製品は、敏感な「お顔」の皮膚に刺激を引き起こすことで有名です。多くのサンスクリーンは、パッケージにそのような記載をすることなく香料を含有しています。よって購入する前に、製品サンプルでそのサンスクリーンが自分のお肌に刺激を与えないかをしっかりテストするか、「フレグランスフリー」と特別に分類されたサンスクリーンを探すことが重要です。アルコール成分もお肌に刺激を与えかゆみや赤みや湿疹をもたらす可能性があります。成分が無香料なナチュラルサンスクリーンがお奨めです。


もし、あなたが店頭で他にもサンスクリーン選びで迷うことがあれば、ぜひQSun無料アプリ内の「サンスクリーン・チェックリスト」を活用してみてください!QSunはあなたに最適なサンスクリーン選びの心強いアドバイザーです。


※ From an article by Comfable which conducts ultraviolet research jointly with our company

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