赤い髪、青白い皮膚、そばかすがある場合、あなたの肌はFitzpatrick分類の「スキンフォトタイプ I 」のカテゴリに適合するでしょう。ブロンズ色(黄味がかった茶色)や薄いブルネット色(褐色)の髪を持つ方も同じ傾向にあります。 - これらの特徴のある方は日焼けなどの皮膚損傷を受けやすく皮膚がん発症リスクが最も高いです。つまり、UV太陽紫外線対策に細心の注意を払う必要があります¹。
図1) Fitzpatrick分類(ハーバード大学Thomas Fitzpatrick皮膚科教授によって考案)
スキンタイプⅠ
皮膚はアイボリー白。日焼けですぐに赤みが出るが決して褐色にならない。UV太陽紫外線曝露で皮膚損傷を受ける可能性が極めて高く皮膚がんになりやすい。定期的に少なくとも3ヵ月に1回はホクロなどの疑わしい成長がないかどうか頭皮からつま先まで皮膚科医の検査が推奨される⁵。
スキンタイプⅡ
皮膚は白い。日焼けですぐに赤みがかり少し褐色になる場合もある。タイプⅠと同じくUV太陽紫外線曝露で皮膚損傷を受ける可能性が非常に高く皮膚がんを発症する可能性が高い。定期的に少なくとも半年に1回はホクロなどの疑わしい成長がないかどうか頭皮からつま先まで皮膚科医の検査が推奨される⁵。
スキンタイプⅢ
皮膚はベージュまたはオリーブブラウン色で日焼けすると肌は適度な明るい褐色になる。UV太陽紫外線曝露で皮膚損傷を受ける可能性が高く皮膚がんを発症する可能性が十分にあり得る。定期的に少なくとも年に1回はホクロなどの疑わしい成長がないかどうか頭皮からつま先まで皮膚科医の検査が推奨される⁵。
スキンタイプⅣ
皮膚は明るい茶色。日焼けによる赤みが時々出て基本的に中程度の茶褐色になる。屋外労働者や休暇での過剰なUV太陽紫外線曝露の蓄積で皮膚損傷や皮膚がん発症の危険がある。定期的に少なくとも年に1回はホクロなどの疑わしい成長がないかどうか頭皮からつま先まで皮膚科医の検査が推奨される⁵。
スキンタイプⅤ
肌は常に褐色。滅多に日焼けしない。UV太陽紫外線曝露での皮膚がんを発症するリスクは極めて低い。UV太陽紫外線の悪影響では無いメラノーマが指または爪の下に現れる傾向あり。特に手のひら、足の裏、口の中に怪しいホクロなどがある場合は皮膚科医に至急相談⁵。
スキンタイプⅥ
肌は黒色。日焼けによる赤みは出ません。UV太陽紫外線曝露で皮膚がんを発症するリスクはない。UV太陽紫外線の悪影響では無いメラノーマが指または爪の下に現れる傾向あり。特に手のひら、足の裏、口の中に怪しいホクロなどがある場合は皮膚科医に至急相談⁵。
なぜ皮膚がんの一種である黒色腫が生まれつき赤毛を持つ方で一般的なのかは遺伝学で証明されています。医学者は、赤毛とそばかすに関連するMC1R遺伝子の遺伝的バリアントを持つ者は、持たない者より黒色腫における変異が42%多いことを発見しました。又、変異の増加に関連するもう1つの要因が年齢であることを発見しました。年齢が1歳上がると黒色腫検体中の変異の数は1.7%増えたことが報告されています。逆に言うと半数はMC1R遺伝子の遺伝的バリアントに関係なく黒色腫を発症していることになります。つまり、赤毛やそばかすに関係なく皮膚がんを発症するリスクが十分に高いことを意味しています²。
赤毛であることは遺伝的に皮膚がんになりやすい傾向を示しますが、決して悪いニュースばかりではありません - 赤毛の方は黒色肌の方よりも効率的に日光からビタミンD生成が出来るのです。それは何故か? UV-Bは身体が天然ビタミンD生成するための元になる波長ですが、黒色肌の皮膚メラニン色素はこれらのUV-Bを一部吸収してしまい、ビタミンD生成に上手く活用できないのです³。興味深いことに、赤毛は持つ方は世界人口のわずか1〜2%であり、スコットランドで多く見られます。人口の13%は赤毛です。 ScotlandsDNAプロジェクトのマネージングディレクターは、「赤毛のヒトは効率的にビタミンDを太陽から生成出来るので、スコットランドでは赤毛が一般的に進化した可能性がある」と提唱しました。スコットランドのように日照が少なく年中曇った場所では黒色の肌の方は上手くビタミンDを生成出来ないと考えられます。このような環境においてビタミンD生成が出来るのはある種、環境と共に進化した才能と言えるかもしれません。
赤毛であってもそうでなくても、ほぼ全てのスキンフォトタイプでサンスクリーン剤は必須です。屋外に出る時は、SPF30広域スペクトルのサンスクリーン剤を塗布して、約2時間おきの再塗布を絶対に忘れないでください。又、帽子、サングラス、UPF防護服を着用して可能な限り日陰を探してください。QSunアプリを利用すると、自身のお肌に沿った「日焼けダメージ発生時間お知らせ機能」「サンスクリーン塗布量電卓機能」「サンスクリーン再塗布時間アラート機能」「現在地の高精度UVインデックス」「現在地での最適な日焼け対策」情報を得ることが出来ます!無料ですので秋のUV太陽紫外線対策にぜひダウンロードして活用してみてください!レビューもお待ちしています!
▶︎QSun無料アプリ DL iOS Android
Sources:
1. Skin Cancer Foundation. (2016). Where Does Your Skin Fit In? Quiz. Retrieved August 2, 2016, from http://www.skincancer.org/prevention/are-you-at-risk/fitzpatrick-skin-quiz.
2. Wellcome Trust Sanger Institute Media Team. (2016). Red hair gene variant drives up skin cancer mutations. Retrieved August 2, 2016, from http://www.sanger.ac.uk/news/view/red-hair-gene-variant-drives-skin-cancer-mutations.
3. Brenner, M. and Hearing, V. J. (2008). The Protective Role of Melanin Against UV Damage in Human Skin. Photochemistry and Photobiology, 84(3):539-549. Retrieved August 5, 2016, from http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1751-1097.2007.00226.x/full.
4. Barnes, J. (2012). Red hair? It might be down to the weather as gloomy climate forces genetic adaptation to exploit sunny days. Retrieved August 5, 2016, from >http://www.dailymail.co.uk/news/article-2229679/Red-hair-It-weather-gloomy-climate-forces-genetic-adaption-exploit-sunny-days.html.
5. Norwest Skin Cancer Centre (2017) ※写真転載
http://www.skincancerclinics.net.au/
※ From an article by Comfable which conducts ultraviolet research jointly with our company
コメント
コメントを投稿