自動車学校で初めて運転技術を学んだ際、教習指導員は最初にあなたに座席を調整し、シートベルトを締め、ミラーを調整するよう指示したでしょう。しかし、教習指導員はサンスクリーン剤の適用までは指示しなかったでしょう。「え? 車内なのにサンスクリーン剤? 車内ではさすがに日焼けしないでしょう?」とあなたは驚くかもしれません。確かに車の窓ガラスでは日焼け(サンバーン)はしません。- しかし、あなたは早期光老化の危険に曝されています。
太陽はUV-A・UV-B・UV-Cという紫外光を放射します。UV-Cは成層圏オゾン(オゾン層)で吸収され地上への到達を免れています(将来は解りませんが…)。UV-Bは日焼けを引き起こし、UV-Aは早期光老化を引き起こします。車両ガラスは太陽から放出され地上に降り注ぐほとんど全てのUV-Bを吸収するように改良されています。それがガラス越しでは日焼けをしない理由です。しかし、車両ガラスはUV-Aを完全に吸収することが出来ません。 - UV-Aの約75%を透過させます¹。
自動車のフロントガラスは、通常のガラスよりも多くのUV-Aを吸収するように特別仕様で製造されています。フロントガラスはUV-Aの98%を吸収する特殊プラスチック層によって分離された2つのガラス層で作られています。しかし、車両の全ての窓がこのような特殊仕様で製造されているわけではありません。サイドウィンドウとバックウィンドウには通常プラスチックが含まれていないため、フロントガラスのようにUV-Aを多く吸収することが出来ません²。運転席が車両の右側にある場合、早期光老化や皮膚がんの兆候が身体の右側により多く現れるのが一般的です。運転席が左側にある場合は左側に現れます。あなたの車がオープンカーやコンバーチブルでサンルーフを開いた状態で運転する場合は、UV太陽紫外線予防は特に重要です³。
そして、特に後部座席に子供を乗せる場合はこの記事の内容をよく理解しておく必要があります。UV-Aの過剰曝露から自分や家族を守る方法はいくつかあります。あなたの車の窓ガラスがどれだけUV太陽紫外線をカットするかをQSunを利用して調べてみてください。もし、UVカットが出来ていなければ最新のUV遮蔽ガラスに交換することを検討してください。そして、ブラインドシェードを上手く活用してください²⁻³。車内での早期光老化予防サンスクリーンの種類はPA基準になります。なるべく広範囲スペクトルのサンスクリーン剤を選べばより安心です。又、これからの夏本番では通勤でもレジャーでも車内で屋外と同じように帽子やUV防護服(UPF)を着用するぐらいに注意すべきです³。真夏になるとUV太陽紫外線予防より熱中症予防に話題がすり替わりがちですが男女問わず同列に予防すべきなのです。
Sources:
1. Helmenstine, A. M. (2015). Does Glass Block UV Light? Retrieved July 21, 2016, from http://chemistry.about.com/od/materials/fl/Does-Glass-Block-UV-Light.htm.
2. Durbin, D. (2013). Car windows offer some sun protection, but can’t block out all harmful rays. Retrieved July 21, 2016, from http://www.ctvnews.ca/health/car-windows-offer-some-sun-protection-but-can-t-block-out-all-harmful-rays-1.1438061.
3. Butler, S. T. (2013). Sun Hazards in Your Car. Retrieved July 21, 2016, from http://www.skincancer.org/prevention/are-you-at-risk/sun-hazards-in-your-car.
※ From an article by Comfable which conducts ultraviolet research jointly with our company
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