「夏の輝き」「冬に向けた深み」を出すためにあなたが「顔」や「腕」など身体を黒くしたい衝動に駆られた時、日焼けサロンは一見良い選択肢のように思えるかもしれません。日除けマシンは、国際がん研究機関(IARC - 世界保険機関(WHO)の外部組織)が日焼けマシンをグループ2A(ヒトに対する発がん性がおそらくある化学物質、混合物、環境)ランクから、一番危険なグループ1(ヒトに対する発がん性が認められる化学物質、混合物、環境)へランクを引き上げるまでの2000年代後半までは比較的普及していました。日焼けマシンで身体を人工的に焼く行為に発がん性が認められて以降、我々の大半が日焼けサロンを避けるようになりましたが、あなたが出張や旅行で別の都市に移動すると日焼けサロン店に遭遇する可能性があります。日焼けサロンは非常に危険であるにも関わらず何故ビジネスモデルが成り立っているのでしょうか? 法律的に合法なんでしょうか?
まず、我々は日焼けマシンと太陽の比較を理解することが重要です。太陽は、我々が住む地上に2種類のUV太陽紫外線を放出しています。UV-A(生活紫外線)は、我々の皮膚[表皮→真皮→脂肪層(皮下組織)]の真皮まで浸透して色素沈着(サンタン)、シミやシワなどの早期光老化を引き起こします。UV-B(レジャー紫外線)は我々の皮膚[表皮→真皮→脂肪層(皮下組織)]の表皮の細胞核に強いダメージを与えて日焼け(サンバーン)、色素沈着(サンタン)、浮腫などの炎症、皮剥けなどの原因となります。そして、日焼けマシンは主にUV-Aを人工的に放射します¹。
多くの日焼けサロン店は、日焼けマシンは日焼け予防を目的にしたベースタン(一度日焼けをすれば太陽紫外線の害から避けられるという間違った日焼け)を得るために効果的だと主張しています。ベースタンで多少の保護(SPF4程度と言われています)はありますが、QSunチームがこれまで何度も何度もお伝えしているように「日焼けした肌は傷ついた皮膚」です。UV照射に晒されると皮膚細胞は自己防御メカニズムの一部としてメラニンという茶褐色の色素の生成を増加させます²。しかし、以前の我々の記事を読んだならば、メラニン生成が皮膚細胞DNAの損傷指標であることが解ります。我々は通常、DNA修復酵素の働きで鋳型に基づき損傷変異を修復します。しかし、強いUVを繰り返し浴びると修復ミス(=変異)が残ることがありDNA損傷が蓄積され皮膚がんに繋がるリスクが高まります。サンスクリーン剤を定期的に塗布することは日焼けを避ける安全で非常に効果的な方法です。
FDA(アメリカ食品医薬品局)は、18歳未満の日焼けマシンの使用を禁止しています。35歳までに日焼けマシンを使用するとメラノーマ(悪性黒色腫)発症リスクが75%増加します²。将来の皮膚がんリスクや早期光老化から身を守るために日焼けサロンの日焼けマシンは利用しないようにしてください。又、サンレスタンニング製品も決して安全とは言えないことも覚えておいてください。とにかく、「不自然な日焼け」は百害あって一利なしです。
【補足】日盾\HITATE UV Care Lab. Research Team
※オーストラリアの大半の地域では2015年1月1日に人工的に紫外線を当て肌を小麦色にする「日焼けマシン」の商業利用が禁止。オーストラリアは皮膚がんの発症率が世界最悪の水準にあり、屋外で浴びる太陽紫外線に加え日焼けマシンもその原因と判断したため。「この恐ろしいマシンが多くの友人の命を奪った」。オーストラリアメラノーマ研究所の専門家ジェイ・アレン氏は日焼けマシンの危険性を訴え続けている⁴。現在、ブラジルが全面商用禁止に踏み切っているほか、アメリカの約30州と欧州のイギリス、フランス、スペインなど11カ国が禁止もしくは年齢制限を導入。紫外線予防後進国の日本では今後どうなるのでしょうか? 国をあげて大至急検討する重要課題のひとつです。
日焼けを適切に避けるために、ぜひ、QSunを使用してください。 iOSとAndroid用に用意されている無料アプリでは、あなたが現在着用している衣類を分析してサンスクリーン剤塗布量を自動算出、サンスクリーン(日焼け止め剤)適用有無に関わらずビタミンDを天然合成するための太陽下での安全時間もお知らせするので非常に便利です!
Sources:
1. Sarnoff, D. S. (2011). Can a tanning bed safely provide me with the vitamin D I need? Retrieved June 30, 2017 from http://www.skincancer.org/skin-cancer-information/ask-the-experts/can-a-tanning-bed-safely-provide-me-vitamin-d.
2. U.S. Food & Drug Administration. (2015). Indoor Tanning: The Risks of Ultraviolet Rays. Retrieved June 30, 2017 from https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm186687.htm.
3. U.S. Food & Drug Administration. (2016). FDA Proposes New Safety Measures for Indoor Tanning Devices: The Facts. Retrieved June 30, 2017 from https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm350790.htm.
4. Cancer Council NSW
https://www.cancercouncil.com.au/60644/cancer-prevention/sun-protection/tips-for-being-be-sunsmart/solariums-be-sunsmart/solariums-to-be-banned-in-nsw/
※ From an article by Comfable which conducts ultraviolet research jointly with our company
コメント
コメントを投稿