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6月, 2017の投稿を表示しています

皮膚がんリスクが非常に高いアルビニズム患者(先天性白皮症など)

アルビニズム(先天性白皮症 / 先天性色素欠乏症など)患者は、髪、肌、目に色素が完全または部分的に存在しない特徴が見られ、太陽紫外線の有害な影響を防ぐ天然色素であるメラニンを生成できない先天性遺伝的障害 です。発症者は、白髪、ピンク色の髪・肌・虹彩(目の細い円形の構造で、中心に 瞳孔[円形の黒い点]があり白い強膜に囲まれた青色または茶色の領域です。網膜に到達する光の量を制御する役割を担います。)を持ちます ¹ 。アルビニズム患者はメラニンが極めて少なく、あるいは全く欠如しているため太陽下では特別な太陽紫外線予防を必要とします。屋外に外出する時にはSPF30+以上のサンスクリーン剤塗布、紫外線遮蔽サングラス、帽子、UPF紫外線防御服の日焼け対策を行い、サンスクリーンはこまめに再塗布することが推奨されます ² 。 アルビニズム患者は、日焼けや皮膚がんを発症する危険性が非常に高く、その眼は常に太陽光と人工光の両方に敏感です²。 メラニンが無ければ皮膚は、日焼けやUV放射による皮膚損傷の影響を受けやすくなります。 メラニンは皮膚細胞のDNAが損傷する前にUV太陽紫外線を吸収することにより日焼け止めのような働きをします。 日焼けは、皮膚細胞がUV太陽紫外線からの危険を感知し、将来の損傷から保護するためにメラニンを再分配する時に生じます。 よって、アルビニズム患者は日焼けすることが出来ないのです。 アルビニズムには幾つかの症状がありますが、先天性白皮症(OCA)が最も重い症状です。全ての民族でアルビニズム患者がいますが、サハラ以南のアフリカ人、アフリカ系アメリカ人、ネイティブアメリカン、南アフリカ黒人、東アジア人などの特定の民族で主に見られる症状です³。アルビニズムは赤道に近い場所でより多く発症しますが、全世界的に人口辺り約2万人に1人がアルビニズム患者です。ある研究では、 ナイジェリア東部の病院で治療されている原発性(1次)皮膚がん患者の67%がアルビニズム症状を持っていた ことが報告されています⁴。 日焼け対策は全ての人にとって重要ですが、特にアルビニズム患者にとっては命に関わる重要事項です。アルビニズム患者にとって危険な日焼けはほんの僅かな太陽暴露で引き起こされる可能性があります。あなたが、又はあなたの愛する人がアルビニズムに苦しんでいるなら、ぜひ QS

日光暴露は時差ぼけ解消に役立ちますか?

海外旅行、海外出張、数時間以上の時差がある地域間を飛行機などで短時間で移動したあなたはおそらくこれまでに時差ぼけを経験したことがあるでしょう¹。 時差ぼけは、睡眠・覚醒サイクルのズレによって引き起こされます。疲労の上に倦怠感や焦燥感、頭痛やめまいや過敏症および消化器系の問題を引き起こすこともあります。 睡眠・覚醒サイクルは身体の「体内時計(概日リズム)」と「視交叉上核(SCN)」と呼ばれる脳の視床下部にある非常に小さい領域で哺乳類の概日リズムを統率する時計中枢としての役割を担っている脳領域のセットによって制御されます。これらはあなたの体温といくつかのホルモンの変動を制御するのと同じ構造です ² 。光があなたの目(網膜)に入ったときに信号を受信することで、体内時計は24時間ごとにリセットされます ³ 。適切な睡眠・覚醒サイクルを維持するために、日中に少なくとも30分間の日光曝露を試みてください ⁴ 。 あなたがもし睡眠障害に苦しんでいるなら、早朝に日光暴露を試みてください。 より自然な光をあなたの空間に摂り入れることは、あなたの睡眠・覚醒サイクルを調節するのに役立つかもしれません。例えば、窓がある職場で働いていた人は、窓が無い職場で働いていた人と比べて仕事を終えた夜に約46分多く睡眠をとったことが調査で明らかになりました ⁵ 。 あなたの体内時計はあなたの目の奥の網膜に入射する光で作動するので、睡眠・覚醒サイクルを調節するために肌をUV太陽紫外線に曝す必要はありません。 窓を透過する日光暴露がエネルギーは弱いながらもあなたのお肌を徐々に日焼けダメージ蓄積する危険があることに注意することも重要です。窓ガラスを透過するのはUV-Aです。UV-Aは早期光老化を引き起こします。例えあなたが窓ガラスの後方に居ても一日を通じて射し込む日光の中で多くの時間を過ごす場合は広域スペクトルのサンスクリーン剤を塗布することをお勧めします。 無料 QSun アプリでは毎日の「日の出」と「日の入り」を知ることが出来ます。屋外で日光を浴びる場合にはQSunデバイスを利用してリアルタイムで太陽紫外線をモニタリングして太陽下での安全を確保しましょう。そうすれば思いっきり夏を楽しめます! この記事は医学的アドバイスを提供するものではありません。あなたの日常生活に日光暴露を組み込んだ後

サンスクリーンは購入しますか?自家製ですか?

販売されているサンスクリーン(日焼け止め剤)に使用されている幾つかの成分があなたの身体に及ぼす影響について疑念を抱いたことがあるかもしれません。しかし、薬局などお店で販売されているものよりむしろココナッツオイルのようなものを選ぶことによって、あなたのお肌が悪い影響を受けている可能性があります。 正しい知識: 店頭で販売されているサンスクリーンは基本的に安全です。 これらのサンスクリーン成分は、FDA(アメリカ食品医薬品局)によって検査され、害を及ぼすことがないことが証明されています。又、 FDAは有害な太陽紫外線からの適切な保護効果もテストしています。実際、サンスクリーンは他の一般用医薬品と同様に厳しく規制されています。新たな成分がFDAに認可された場合、安全な塗布量と処方に関する情報が連邦官報に掲載されます¹。サンケア会社はこの情報をもとに製品を製造します。もしもあなたが市販のサンスクリーン製品が及ぼすお子さまへの健康を懸念されているならば、特別に心配しないでください! サンスクリーンは生後6ヵ月の乳児から適用可能です(ベビー用)。 日本では生後3ヶ月後から大丈夫というような情報も散見しますがそれは間違った情報であり非常に危険です。サンスクリーン適用は生後6ヵ月以上からです(もちろん製品説明書をよく読んでご使用ください)。 【補足】日盾\HITATE UV Care Lab. Research Team ※FDAは日本では 厚生労働省 に相当します。又、化粧品製造業者によって業界の健全な発展推進を目的とした 日本化粧品工業連合会 も一つのチェック機関です。 日盾\HITATE UV Care Lab.はCancer Council Australiaと連携しており、Cancer Council Australia公認のサンスクリーンを今夏輸入販売予定でしたが、キッズ向けで日本で認められていない4-methylbenzylidene camphor(4-MBC)という成分が入っていること、アレルギー症状を引き起こすかもしれないButyl methoxydibenzoylmethaneという成分が入っていることで中止した経緯があります。 その国にはその国民の肌に見合った成分というのがあるので安易に輸入サンスクリーンに飛びつく前に成分をよく見てサン

地球温暖化:フロンガスは強力な温室効果ガスである

世界中の誰もが感づいている 「地球温暖化」 。しかし、未だに懐疑論も根強く企業と政治と国策が結びついて迷走し国民が正しい理解を得るに至っていないのが現状です。しかし、揺るぎない事実があります。それは世界の平均気温と大気中のCO 2 濃度がじわじわと上昇しているという現象です。地球約46億年の歴史を振り返ってみても1世紀に1℃の地上平均気温の上昇とCO 2 濃度100ppm(ppmは1/100万)以上の上昇が同時に進行したという例は知られていません。 地球温暖化の進行は一体何が原因なのか?私はこれまで地球温暖化や異常気象に関する文献を50冊以上熟読してきましたが、正直、解らないというのが実感です。 現在、国際社会で有力視されているのが「化石燃料の燃焼によって出るCO 2 などの温室効果ガスが温暖化の原因」という説 です。大気中に増加したCO 2 などが、太陽からのエネルギーを受ける地球が温度のバランスを保つため宇宙に放出しようとする赤外線を吸収して熱として蓄えそのために地表付近の気温が上昇するというわけです ¹ 。気象学の「黒体」と「放射平衡温度」を理解しなければ一般の方には小難しい内容です。その他にも私個人としては非常に興味深く感じている 太陽活動の活発化により磁場が大きく乱れ地球に到達する宇宙線が減少することにより地球を覆う雲の量が減少し地表に到達する太陽エネルギーが増加して地球温暖化しているという最新の宇宙気候学説 も提唱されています。しかし、宇宙線によって生成される雲の量などが明確に解明されていないためこの説が正しいとは立証されていません。 気候は地球というシステムの一環であり、大気、海洋、陸地、雪氷、生態系、宇宙などのあらゆる要素から構成された複雑な相互作用のもとに発生する ものと考えると何が引き金になって急激な移行が行われるかは一つの事象だけを見ていても到底解明出来ないと感じています。 地球を銀河に組み込まれた一つの要素と捉え地球内部の事象を宇宙まで広げて温暖化を考察することは非常に重要な視点 だと思います。 UV太陽紫外線研究者である私の一番の気がかりは地球温暖化の進行でUV太陽紫外線がどのように変化し人や動植物など生命にどのような影響を及ぼすか?ということです。オゾン層破壊と温暖化については皆さんが考えているほど関連性は大きくないこと

紫外線アレルギーとサンバーン:違いは何ですか?

あなたは太陽の下である程度の時間を過ごした後、皮膚が炎症を起こし太陽に曝された領域でかゆみを感じることがあるでしょう。又は、ほんの数分だけ屋外に出ただけでも、あなたの肌は蕁麻疹(じんましん)症状を起こすことがあります。あなたは間違いなく 紫外線アレルギー に苦しんでいる可能性があります。 アレルギー反応とは何ですか?そして紫外線アレルギーは本当に起こり得るんですか?そんな疑問の声が聞こえてきます。簡潔に回答すると、アレルギー反応は、あなたの 免疫システムの過剰な反応 で起こります。免疫はあなたの体を巡回して外部からの危険侵入者を探しているパトロール細胞でできています ¹ 。あなたの身体が危険であると特定する物質はアレルゲン(又は抗原)と呼ばれます。免疫細胞がアレルゲンに遭遇すると、これに対抗する物質であるlgE抗体と呼ばれる分子が産生され排除・防御する仕組みが働きます ( 抗原抗体反応 ) 。 抗原に対して適切な防御であれば問題ないのですが、抗体が体内で増え過ぎ、本来の防御から逸脱してしまった過剰反応がアレルギーなのです。 抗原抗体反応 は化学伝達物質の放出を引き起こし、かゆみ、炎症などの症状を引き起こします。抗体の各タイプは単一のアレルゲンを認識します。私たちのアレルギーは、私たちが持っている抗体の種類に依存します。これがあなたとあなたの友人が異なるアレルギーを持つ理由です ² 。 紫外線アレルギーの臨床用語は 「日光過敏症」 です。日焼けとは異なり、肌タイプと紫外線アレルギー素因の間に相関関係はありません³。又、 紫外線アレルギーはDNA損傷を伴わないのに対して日焼け(サンバーン)はDNA損傷を伴います ⁴。紫外線に対するアレルギー反応は自発的に誘因されるか、薬物や化学物質の暴露影響を受けて誘因される可能性があります。日光過敏症は全身性エリテマトーデス(SLE)という指定難病に付随して発症する可能性もあります ⁵ 。 日光蕁麻疹は、光線過敏症の一種で、肌を太陽に曝した部分に15分以内に蕁麻疹が出現します。 蕁麻疹は通常30分〜2時間続き、 早ければ10分、遅くとも2時間以内に消失しますが、その後の 太陽への繰り返しの曝露で再発します。発症の詳細メカニズムは医学的にまだ解明されていませんが、皮膚に自然に存在する光アレルゲンが原因であると考えられて

私たちの身体はどのようにビタミンDを作るのですか?

ビタミンDは、骨の健康に重要な2つのミネラルであるカルシウムとリンのレベルを調節するのに役立つ重要な栄養素です。 アルツハイマー病 や 風邪やインフルエンザ などの認知症や流行病においても重要な役割を果たすと考えられています。ビタミンDが人体にとって総合的な健康栄養素であることは間違いありません!あなたはビタミンDを "日光のビタミン"として知っているかもしれません。他の栄養素とは異なり、 私たちの身体は不思議なことにUV太陽紫外線に曝されることでビタミンDを生成することができるのです。 「ビタミンDを吸収する」ことは簡単なことのように感じるかもしれませんが、私たちの身体は日光をこの重要な栄養素に変える複雑なプロセスに日々取り組んでいるのです。 まず、 太陽UV-B が皮膚に存在する物質である「7-デヒドロコレステロール(7-DHC)」をプレビタミンD3(ビタミンDの前駆物質)に変換します。このステップの成功は、皮膚に存在するメラニン量とUV太陽紫外線曝露量に左右されます。肌に色を与えるメラニンはUV太陽紫外線を吸収します。これは身体の自然な日焼け保護として機能しますが、UV太陽紫外線が皮膚の7-DHCに到達することを阻みます¹。肌の色は スキンフォトタイプ に影響します。 以前の投稿 で記しましたがビタミンD生成のために、例えば7月にマサチューセッツ州のボストンではスキンフォトタイプ「I」の方は、正午に太陽の下で4分過ごす必要があり、スキンフォトタイプ「III」の人は7分太陽に曝す必要があります²。 プレビタミンD3が生成された後、時間をかけてビタミンD3( コレカルシフェロール) に変換され血液中に取り込まれます¹。次に肝臓と腎臓で2段階の反応( ヒドロキシル化 )を受けて、 活性化ビタミンD3(カルシトリオール、1,25(OH)2D3)、もしくは、不活性型のビタミンD3(24,25(OH)2D3)が生成されます。 さて、ここで問題があります。私たちの身体がビタミンDを生成するために必要なUV太陽紫外線は日焼けなどの悪影響を引き起こすものと同一です。 皮肉なことに我々が嫌うUV太陽紫外線は日焼けに始まり早期光老化や皮膚がんなどの悪影響を引き起こす一方で、天然ビタミンD生成の貴重な自然源なのです。 でも大丈夫!心配しな

皮膚がんと普通のホクロやシミ:あなたは見分けることが出来ますか?

あなたはこれまでの人生の中で書類の紙で指をサッと切ってしまった、そんな経験はありませんか?人差し指の擦り傷口からジワッ〜と血が滲む、そんな経験です。大半の方が何かしらちょっとした切り傷の経験があると思います。しかし、これらのちょっとした切り傷は多少の痛みを伴いますが多くは数日以内に自然に治癒します。これは、私たちの皮膚細胞が絶えず入れ替わっているからです。細胞増殖は私たちの生活の至るところで起こります。健康な細胞は1つの細胞がその「内部」を複製し、次に2つの細胞に分裂する増殖サイクルを繰り返します。この通常サイクルが邪魔されて上手く回らなくなることがあります。このサイクルの乱れが皮膚がんに繋がる可能性があります。 我々の皮膚は様々な種類の細胞で形成されているため異なる皮膚がんが存在します。その中でも発症事例が多く身近な3つの皮膚がん(メラノーマ、基底細胞がん、有棘細胞が ん)の全てが1つの 共通点を持っています。それは、 UV太陽紫外線曝露が主要なリスク要因 であるということです¹⁻³。 ※日本ではUV太陽紫外線曝露が主原因で有棘細胞がん発症事例が高齢者を中心に激増 肌タイプ 1(薄白い肌、明るい髪と目、太陽下ですぐにサンバーン[日焼け:皮膚が火傷したように赤くなりヒリヒリ痛む]するけどサンタン[皮膚がメラニン色素増強で黒くなる)しない皮膚の人)は皮膚がん発症リスクが非常に高いです。メラノーマは通常のホクロやシミと違ってABCDEがあります。 ● メラノーマ(悪性黒色腫) A(Asymmetry) =形が左右非対称の病変 B(Border irregularity) =ギザギザした端っこと境界に鮮明な部分と不鮮明な部分で構成される不規則な外形 C(Color variegation) =黒褐色に紫・白・赤などの色調が混ざった外形 D(Diameter enlargement) =通常に比べて大きいサイズ(直径が6mmを超えるものがあればすぐに皮膚科で診断を!) E(Evolving lesions) =上記ABCDの時間経過変化 30歳を過ぎてこのようなホクロやシミが出来た場合はメラノーマ病変になる可能性が高いため既存のホクロやシミの状態と注意深く比較観察してください。基底細胞がんは、表皮の最下層である基底層や毛包などを構成す

ビタミンD:太陽からの天然摂取とそれ以外の摂取方法

ビタミンDは私たちの体に必要な栄養素です。それは、私たちが食べる食物からカルシウムとリン(骨の健康にとって重要な2つのミネラル)の吸収を促進します。 ビタミンDは、健康な免疫システム構築と骨・筋肉強化にとっても重要です ¹。ビタミンDは「日光ビタミン(日光ホルモン)」としてご存知かもしれません。皮膚がUV-B曝露することで私たちの体内で作り出されるからです。又、我々は食事からビタミンDを得ることもできます²。 あなたが作り出すビタミンDの量は、あなたの肌の色と年齢によって異なります - 肌が濃かったり高齢者は太陽からの天然生成が一般より少なくなります。又、時間帯と場所(位置)も重要な要素です¹。例えば7月にマサチューセッツ州のボストンでは、肌タイプ1の人は正午に太陽の下で4分過ごす必要があり、肌タイプ3の人は7分を太陽に曝す必要があります³。私たちの肌をUV太陽紫外線曝露することは当然、日焼けダメージを発生させ様々な危険があります。しかし、この日焼けが発生する前に安全に太陽光を浴びることが出来れば素敵なことではありませんか? QSun はこれを可能にしました。 安全ビタミンD摂取時間は、肌タイプ、環境、UVインデックスによって大きく変化します。 あなたは自分自身で十分なビタミンDを得るために太陽下で安全に過ごせる時間が解りますか?QSunは手軽にあなたが安全に太陽下で過ごせる時間を把握・モニタリングするのに役立ちます。 他の栄養素も同様ですが、人間は年代により健康を維持するために異なる量のビタミンDを必要とします。例えば 1歳未満の乳児は1日400IUを摂取する必要がありますが、70歳以上の人は日照量が最小であると仮定して1日あたり800IUを摂取する必要があります ⁴。 私たちの身体はUV-B曝露からビタミンDを自然に生成するメリットがありますが、一方でUV-Bに過剰に曝露すると早期光老化や皮膚がんを発症する危険を高めます。 アメリカ皮膚科学会(AAD)は、皮膚をUV-Bに曝して天然ビタミンD生成するよりも、ビタミンDを食物源や サプリメント から得ることを推奨しています。ビタミンDを豊富に含む食物源は魚類であり紅鮭やマグロなど、それ以外では椎茸やビタミンD強化乳などがあります。あなたが食生活からビタミンDを十分に得ることは意外と難しいかもしれま

子供の日焼け予防の重要性

子育ての専門家と皮膚科医は、あなたの子供のお肌を日焼けから保護することの重要性を強調しています。UV太陽紫外線への過剰な曝露は早期光老化や皮膚がんを引き起こす可能性があります。私たちはこれらの状態をイメージで高齢者の方々の問題と思い込みがちですが、 幼少より「お肌を守る」 ことに注意を払うと、将来にこれらの悪影響を避けることができます。 6ヵ月未満の赤ちゃんはまだまだ非常に敏感な皮膚であるために太陽から完全保護しなければなりません。発達途中の未熟な皮膚の表面積対体重比はサンスリーン剤¹成分の副作用発症リスクを高めます。赤ちゃんはメラニン量が少ないのでUV太陽紫外線曝露²を自然に受け入れることが出来ません。それでは赤ちゃんと屋外に外出する時はどうしたらいいでしょうか? FDA(アメリカ食品医薬品局)はUPF防護衣服と帽子の着用と日傘やベビーカーのカバーでしっかり覆い日陰をつくることを推奨しています。 その場合、赤ちゃんが脱水症・熱射病¹にならないように必ず注意してください。 6ヵ月以上の子供にはサンスリーン剤は常に適用すべきです ²。UV太陽紫外線からの保護を習慣化してください。しかし、習慣化は必ずしも容易なことではないので、お子さんがサンスリーン剤を適用すべき時期になりなかなか言うことを聞かない場合は次の方法を試してみてください。ビーチやサッカーの練習のために出発する前にQSunアプリをセットしてお子さんに画面をしっかり見せてください。そうすれば目的地に到着するまでに「日焼けする(お肌が痛む)」ことが理解できて子供もサンスリーン剤塗布に協力するでしょう。もし、 あなたのお子さんが小学生になれば、太陽からの保護がなぜ重要であるか、早期光老化や皮膚がんや白内障のリスクについて教えてあげてください! 幼少よりサンスリーン剤塗布などの予防対策を習慣化すればお子さんは将来に渡り日焼け予防意識を持ちます。親としてサンスリーン剤が可燃性(特にスプレーの種類)であるかどうかを確認して、もしそうであればお子さんが火や熱源の近くで使用してはいけないことも教えてあげてください⁴。そして、サンスクリーン剤を塗布する際に重要なスポットの塗り忘れがないように頭字語を略した BEENS[back of Knees(膝の裏), ears(耳), eye area(目の周り),

スキンフォトタイプ:お肌の見た目の色だけで決定しません!

あなたが自分自身の スキンフォトタイプ(お肌タイプ) をしっかりと把握することはあなたの皮膚の健康にとって非常に重要です。何故なら日焼けや光老化や皮膚損傷や皮膚がんリスクの感受性をある程度示すからです。 QSun では あなたのUV太陽紫外線曝露に対する反応や、生まれつきの遺伝情報を元に正確なお肌タイプを決定して¹、パーソナライズしたUV太陽紫外線予防対策を提供しています。 お肌タイプ1に該当する方は、日焼け(サンバーン)やDNA損傷反応、基底細胞がん・扁平上皮がん・メラノーマなどの皮膚がん発症リスクが最も高く、お肌タイプ6に該当する方はUVリスクが低いと考えられています²。しかし、リスクが低いからといって決して安全という訳ではありません。 太陽環境の悪化や地上に降り注ぐUV太陽紫外線量の増大に伴いどのお肌タイプの方でも太陽紫外線予防は重要なことなのです。それは国や地位や職業にも関係ありません。 例えば、 ◎アンダーソン・クーパー【お肌タイプ1】(アメリカの著名ジャーナリスト) ◎ダイアン・キートン【お肌タイプ3】(アメリカのアカデミー主演女優賞獲得女優『Annie Hall』・映画監督・映画プロデューサー・脚本家) ◎ヒュー・ジャックマン【お肌タイプ3】(最もセクシーな男と言われるオーストラリアの俳優・映画プロデューサー) はいずれも皮膚がんを患っています。 特にヒュー・ジャックマンは鼻の基底細胞がんを5度も再発し2013年11月21日の自身のInstagramで「僕のように愚かにならないで!ちゃんとサンスクリーンを塗って皮膚検査を受けて!」と呟き、その後、積極的に皮膚がんへの注意喚起を発信している一人です。 ※スキンフォトタイプ1(左)〜6(右) あなたは自分の皮膚の見た目からお肌タイプを推測するのは簡単です。しかし、 皮膚色はお肌タイプを部分的に決定するたった一つの要因でありそれ以上の判断要素が存在します。例えば、そばかすの有無、目の色、髪の色、あなたのお肌が日光を受けてどのように反応するかなど・・・。 強い日焼けや皮膚がんを発症する可能性については、現在の日焼けに対する考え方や日焼け時間が大きく影響します。素の状態での自分の皮膚の状態をQSunクイズで回答しましょう! もしあなたが治りにくいとされる アトピー性皮膚

新しく正しいサンスクリーン剤選択方法

ドラッグストアに足を運ぶと販売されているサンケア製品の数に圧倒されますよね!「SPF 30で十分ですか?それとも私はSPF50を選ぶべきですか?」「広域スペクトルとはどういう意味ですか?」「ローションやスプレーのどちらを選ぶべきですか?」女性でも迷いますし男性に至っては解らないことだらけです。でも心配しなくて大丈夫!我々はサンスクリーン剤の購入の際に最も混乱しやすい「トップ6」の項目をピックアップして、適切なサンケア製品選択の一助になる機能の実装に取り組んでいます。 1) SPF30+ 太陽はUV放射で我々の皮膚や目に脅威をもたらすUV-AとUV-Bの2種類の紫外線を地上に到達させています。日焼けの背後にある主要な犯人はUV-Bです。SPFとはSun Protection Factorの略で、そのサンスクリーンが有害なUV-Bからどれくらい効果的に保護するかを示します。SPF50のサンスクリーンはUV-Bの98%ブロック、SPF30のサンスクリーンはUV-Bの96.7%をブロックします。皆さんは驚くかもしれませんが、 SPF50とSPF30のサンスクリーンのブロックの差は実はほんの僅かなのです。 ですからSPFが30以上のサンスクリーンを選択していれば、それは適切で安全な選択と言えます。 2) 広域スペクトル 一方、UV-Aは女性の皆さんが特に気にして止まないシミやシワやたるみといった早期光老化の主だった原因です。それなのにSPFのサンスクリーンはUV-Aに対するブロック機能がありません。 UV-Aは窓ガラスを透過する のでシワやたるみの進行を防ぎたいならば、朝のルーティーンに広範囲のスペクトル保護を毎日の保湿剤に追加することは良い考えです。   3) 光安定性 特定のサンスクリーン剤の活性成分はUV太陽紫外線曝露により分解されていきます。つまり言い換えれば、 サンスクリーン剤の効果が進行中の間に、あなたの皮膚は太陽に曝されているので効果が並行して薄れていくということです。 UV太陽紫外線に曝された時に光安定性の活性成分を含むサンスクリーンは容易には分解されずにより優れた保護を提供します。しかし、注意してください!あなたの日焼け止めが光安定性があるという理由だけで定期的に再塗布しなくて良いといっている訳ではありません。 4)

サンスクリーン剤はどれ位の塗布量が必要ですか?

塗布するサンスクリーン剤の数値がSPF30の場合、外出して2時間以内に皮膚はピンクに変色し始めます。このような状態がこれまであなたに起こったことがあるならば、それは十分なサンスクリーン剤塗布をしなかった可能性が高いです。 SPFの有効値は製品の2mgが皮膚の各々の1㎠に適用される時です。 しかし、 通常大半の人々は必要塗布量の約1/3しか塗布していません ¹。夏に向かい梅雨が訪れました。梅雨はUV太陽紫外線が強くなるのでサンスクリーン剤を十分に塗布してスポーツや屋外の趣味に講じることが非常に重要です。 皮膚の2mg/1㎠の塗布とは実際にどれ位のサンスクリーン剤を適用すべきかご存知でしょうか?目安として一つの簡単なルールを覚えてください。「身体部位ごとにティースプーン1杯分」! 1)「手足ごとにティースプーン1杯分」 2)「胸と腹にティースプーン1杯分」 3)「背中と首の後ろにティースプーン1杯分」 4)「顔・頭・首の前でティースプーン1杯分」 を塗布するとイメージしてください²。この目安は非常に解りやすく便利ですが、当然、全ての方に該当するものではありません。あなたのお肌を適切に保護するのに必要なサンスクリーン剤総量は、あなたの体表面積とあなたが太陽にどれだけお肌を曝露しているかによって異なります。  QSunサンスクリーン剤塗布量電卓機能 は極めて正確なサンスクリーン適用量を自動計算します。身長・体重に加え着用している服装に基づき塗布すべきサンスクリーン量を正確にお知らせします。 SPFのルールは簡単でシンプルです。塗布推奨量の1/3しか塗布しないと当然市販されているサンスクリーンSPF値の1/3の効果しか得ることが出来ません¹。あなたは日々サンスクリーンでUV太陽紫外線予防をバッチリしているつもりでも、実は予想外の日焼けの危険に曝されている可能性があるのです。次にサンスクリーン剤を塗布する時は、ぜひ、「QSunサンスクリーン剤塗布量電卓」機能を活用して今、あなたに必要な塗布量をお肌に適用してください! ▶︎無料QSunアプリダウンロード  iOS   Android Sources: 1. Wang, S. Q. (2010). ASK THE EXPERT: Does a higher-SPF (sun protec

東アジアにおける太陽紫外線予防

サンスクリーン剤は太陽紫外線からの皮膚損傷発症リスクを大幅に低減します。十分なサンスクリーン剤を塗布(そして再塗布)することが重要です。サンスクリーン剤の使用だけでなく更なる別の日焼け予防対策の選択肢をアメリカ人やオーストラリア人は習慣として持っていますが、東アジアの人々はサンスクリーン剤はサンスクリーン剤、サングラスはサングラス、UPF防護服はUPF防護服と言うように別々バラバラで予防を考えているようです。 2008年のNHISの調査によるとオーストラリア人の15歳以上の成人回答者の多くは、UPF防護服や広々とした帽子を使用した回答者に比べて、ほとんどの時間または常にSPF15以上のサンスクリーン剤を塗布していると回答しました¹。 ¾の長さや長袖のトップを着用し、日陰で過ごす場合と比較しても、SPF15以上のサンスクリーン剤利用者の方が多かったのです²。 一方、北中国では、サンスクリーン剤を使用していると回答した人は58.8%、UPF防護服を着用していると回答した人は49.3%、日傘を使用している人は45.4%でした。他の調査では女性の歩行者の33%が日傘を使用していることが判りました⁴。日傘やパラソルは、日陰を見つけることに気を取られず屋外での活動を楽しむ際に最適です。日傘を使用することで、どこにおいても日陰を自在に作ることが可能です。サンスクリーンを塗布して日傘を使用すると、単独での日焼け止め以上の効果が得られます。 日傘はUV太陽紫外線の直射曝露からあなたの肌を予防し、サンスクリーン剤は日傘で遮蔽出来なかった太陽紫外線の皮膚曝露をバックアップ保護して皮膚への浸透から身を守ります。 おそらく、代替的な日焼け防止対策が東アジアで共通している理由は美容への考え方や基準も関連しています。北米やオーストラリアの文化とは異なり中国や韓国の女性の間では白い肌が求められています⁵。美容美白の光老化対策に力を入れていることが結果的に皮膚がんの発症リスクが最小限に抑えられていることに繋がっているのです。 日焼けした皮膚が好まれるオーストラリアでは、皮膚がんが全てのがん診断の80%を占めています ⁶。アジアでは皮膚がんは全てのがん診断のわずか1〜2%です。健康や美容目的のために皮膚を保護するこれらの行動は、アジア人における皮膚がんの割合が比較的低いことに部分