アルビニズム(先天性白皮症 / 先天性色素欠乏症など)患者は、髪、肌、目に色素が完全または部分的に存在しない特徴が見られ、太陽紫外線の有害な影響を防ぐ天然色素であるメラニンを生成できない先天性遺伝的障害 です。発症者は、白髪、ピンク色の髪・肌・虹彩(目の細い円形の構造で、中心に 瞳孔[円形の黒い点]があり白い強膜に囲まれた青色または茶色の領域です。網膜に到達する光の量を制御する役割を担います。)を持ちます ¹ 。アルビニズム患者はメラニンが極めて少なく、あるいは全く欠如しているため太陽下では特別な太陽紫外線予防を必要とします。屋外に外出する時にはSPF30+以上のサンスクリーン剤塗布、紫外線遮蔽サングラス、帽子、UPF紫外線防御服の日焼け対策を行い、サンスクリーンはこまめに再塗布することが推奨されます ² 。 アルビニズム患者は、日焼けや皮膚がんを発症する危険性が非常に高く、その眼は常に太陽光と人工光の両方に敏感です²。 メラニンが無ければ皮膚は、日焼けやUV放射による皮膚損傷の影響を受けやすくなります。 メラニンは皮膚細胞のDNAが損傷する前にUV太陽紫外線を吸収することにより日焼け止めのような働きをします。 日焼けは、皮膚細胞がUV太陽紫外線からの危険を感知し、将来の損傷から保護するためにメラニンを再分配する時に生じます。 よって、アルビニズム患者は日焼けすることが出来ないのです。 アルビニズムには幾つかの症状がありますが、先天性白皮症(OCA)が最も重い症状です。全ての民族でアルビニズム患者がいますが、サハラ以南のアフリカ人、アフリカ系アメリカ人、ネイティブアメリカン、南アフリカ黒人、東アジア人などの特定の民族で主に見られる症状です³。アルビニズムは赤道に近い場所でより多く発症しますが、全世界的に人口辺り約2万人に1人がアルビニズム患者です。ある研究では、 ナイジェリア東部の病院で治療されている原発性(1次)皮膚がん患者の67%がアルビニズム症状を持っていた ことが報告されています⁴。 日焼け対策は全ての人にとって重要ですが、特にアルビニズム患者にとっては命に関わる重要事項です。アルビニズム患者にとって危険な日焼けはほんの僅かな太陽暴露で引き起こされる可能性があります。あなたが、又はあなたの愛する人がアルビニズムに苦しんでいるなら、ぜひ QS
リアルタイムUV太陽紫外線測定ウェアラブルデバイス「QSun」データを活用したカナダと日本の共同UV太陽紫外線研究。