私たちは、スポーツ、レジャーなど太陽下で過ごす時間を楽しんでいます。しかし、その行為は私たちの肌や目に様々なダメージを与える太陽紫外線の危険と隣り合わせです。太陽紫外線は、日焼け、光老化のみならず、ダメージの蓄積がもたらす皮膚損傷や皮膚がん、白内障などの目の病気を誘発する可能性があります。私たちは、太陽紫外線が原因の皮膚損傷をどうやって見分けることができるでしょうか?5つの兆候を教えます。 1. シワ 「シワ」は、一般的に自然老化と関連していますが、あなたの顔に出現した新しいシワは太陽紫外線の影響かもしれません。 肌老化の90%は、太陽紫外線によって引き起こされます ¹。特にUVAを浴びると20-30%が肌の奥の真皮層にまで到達して、ハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを作り出す繊維芽細胞に損傷を与えます²。その結果、UVAを浴びた肌は弾力を失い、シワやたるみといった肌の老化現象を引き起こすと考えられています。 UVAはさらに、メラニン色素の合成を増やし、シミが目立つ原因を生み出します 。太陽紫外線によって生じるシミ、シワ、たるみのことを「光老化」と呼び、シミは肌老化の3大特徴の一つです。 2. シミ、そばかす 太陽紫外線がもたらす悪影響に「シミ」「そばかす」もあります。「そばかす」とは「雀卵斑(じゃくらんはん)」と呼ばれる皮膚に現れる色素斑のひとつなのです。場合によっては幼少期から発生し、成長するにつれて目立ってくる場合があります。大きさは約5ミリ以下、太陽光を浴びると色が濃くなる場合があります。そばかすと間違えやすい 「シミ」の特徴は、そばかすと違い、大きさは様々です。また、20代後半-30代になると発生しやすく、太陽紫外線によるダメージが蓄積することにより発生します。そばかすは、遺伝性による影響が大きく、シミは、太陽紫外線ダメージの蓄積結果として発生するものなので後天性の色素沈着とも言えます ³ 。そばかすもシミも、メラニンがつくられる過程は同じであり、いずれも太陽紫外線による影響や生活習慣なども大きく関わってきます。又、シミと間違えやすいものに「肝斑(かんぱん)」があります。肝斑は、30-40歳代の女性に発生しやすく、閉経とともに薄くなったり、消えたりする傾向にあるといわれています。症状が見られるのは50歳代
日に日に春めいて暖かくなってきました。 サンスクリーン の季節到来です。恐らく私たちは、そのサンスクリーンがもたらす自然環境への影響にまで頭が回らないことでしょう。長年に渡りサンスクリーンが、自然環境に恐ろしい悪影響を及ぼしていることが多くのエビデンス(証拠)で証明されています。しかし、幸いなことに科学者たちは最近、環境に優しいサンスクリーンであるための重要な成分を生成する方法を発見しました。 太陽紫外線から身を守るために、サンスクリーンを常々、塗布することは確かに重要です。 問題は、サンスクリーンの特定の紫外線遮断薬が自然環境破壊に繋がっていることです。 例えば、「オキシベンゾン( C 14 H 12 O 3 )」は、UVB〜UVAまでの広域スペクトルの太陽紫外線を吸収する紫外線吸収剤として、多くのサンスクリーンや化粧品で利用されています。この 「オキシベンゾン」は、サンゴ礁や海洋環境に甚大な被害を与えていることが確認されています 。 実際には、毎年14,000トンのサンスクリーンが人々の身体から海に流れ出し、サンゴ礁を破壊しています。破壊されたサンゴ礁の多くに「オキシベンゾン」が含まれているのです¹。サンスクリーンの化学物質が、更に大きな環境脅威をもたす可能性は十分にあり得ると考えられています。 これは素晴らしいニュース? フロリダ大学(University of Florida)の科学者は、最近、「シノリン( C 13 H 20 N 2 O 8 )」と呼ばれる生分解性(微生物によって分解される性質)で、環境に優しい化合物であるサンスクリーンの重要な成分を生成する方法を発見しました²。「シノリン」は伝統的に海の赤藻類から成分が収穫されます。しかし、一般的な「シノリン」は、海洋状態により供給が毎年異なる可能性が高いため、これまで特に新しいサンスクリーン成分の代替物質として大きな話題になることはありませんでした。 しかし、 フロリダ大学の科学者は、野生のチノリモ目藻類(紅色植物門)を研究室に持ち出すことによって、「シノリン」を独自に生成する新しい方法を発見しました。 遺伝子を組換えたバクテリアを利用して大量の「シノリン」を生成し、安定した生産供給量を確立することに成功したのです。この「シノリン」が市販のサンスクリーンに転用されるまでには、まだまだ時間