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環境に優しいサンスクリーン:その鍵は?


日に日に春めいて暖かくなってきました。サンスクリーンの季節到来です。恐らく私たちは、そのサンスクリーンがもたらす自然環境への影響にまで頭が回らないことでしょう。長年に渡りサンスクリーンが、自然環境に恐ろしい悪影響を及ぼしていることが多くのエビデンス(証拠)で証明されています。しかし、幸いなことに科学者たちは最近、環境に優しいサンスクリーンであるための重要な成分を生成する方法を発見しました。

太陽紫外線から身を守るために、サンスクリーンを常々、塗布することは確かに重要です。問題は、サンスクリーンの特定の紫外線遮断薬が自然環境破壊に繋がっていることです。 例えば、「オキシベンゾン(C14H12O3)」は、UVB〜UVAまでの広域スペクトルの太陽紫外線を吸収する紫外線吸収剤として、多くのサンスクリーンや化粧品で利用されています。この「オキシベンゾン」は、サンゴ礁や海洋環境に甚大な被害を与えていることが確認されています実際には、毎年14,000トンのサンスクリーンが人々の身体から海に流れ出し、サンゴ礁を破壊しています。破壊されたサンゴ礁の多くに「オキシベンゾン」が含まれているのです¹。サンスクリーンの化学物質が、更に大きな環境脅威をもたす可能性は十分にあり得ると考えられています。

これは素晴らしいニュース? フロリダ大学(University of Florida)の科学者は、最近、「シノリン(C13H20N2O8)」と呼ばれる生分解性(微生物によって分解される性質)で、環境に優しい化合物であるサンスクリーンの重要な成分を生成する方法を発見しました²。「シノリン」は伝統的に海の赤藻類から成分が収穫されます。しかし、一般的な「シノリン」は、海洋状態により供給が毎年異なる可能性が高いため、これまで特に新しいサンスクリーン成分の代替物質として大きな話題になることはありませんでした。 しかし、フロリダ大学の科学者は、野生のチノリモ目藻類(紅色植物門)を研究室に持ち出すことによって、「シノリン」を独自に生成する新しい方法を発見しました。遺伝子を組換えたバクテリアを利用して大量の「シノリン」を生成し、安定した生産供給量を確立することに成功したのです。この「シノリン」が市販のサンスクリーンに転用されるまでには、まだまだ時間がかかるかもしれませんが、この研究は、環境に優しいサンスクリーン実現への潜在的な可能性を示していると言えます。

さて、自然環境に優しい新しいサンスクリーンが開発されるのを待つ間にあなたが果たすべき役割があります。それは、サンスクリーンの選択時に「オキシベンゾン」と「オクチノキサート(メトキシケイ皮酸オクチル)」を含まないサンスクリーンを選択することです。これらの成分は、自然環境に有害であるばかりか、内分泌攪乱物質(環境ホルモン)であることも指摘されています。 ぜひ、生分解性で環境に優しく環境中で自然に分解するサンスクリーンを選択するようにしましょう! 酸化亜鉛( ZnO)や酸化チタン(TiO2)は、生分解性のサンスクリーン成分の一例です。

このように、ある特定のサンスクリーン成分が自然環境や身体へ様々な悪影響を及ぼしているエビデンスは依然として増加傾向であり注意が必要です。一方、太陽紫外線がヒトに有害な悪影響を及ぼしていることは言わずと知れた事実です。太陽紫外線から大切な皮膚と目を守るためにSPF30以上の広域スペクトルで、「オキシベンゾン」と「オクチノキサート(メトキシケイ皮酸オクチル)」を含まないサンスクリーンを必ずご利用ください。iOSAndroidで利用可能な「QSun」無料アプリは、あなたのお肌にパーソナライズした太陽紫外線予防アドバイザーアプリです。サンスクリーンの最適な塗布量や再塗布時間リマインダーなど、太陽下で安全に過ごすヒントが満載です。ぜひ、ダウンロードして活用してみてくださいね!

補足】日盾\HITATE UV Care Lab. Research Team
紫外線吸収剤は、太陽紫外線を物質内に吸収して熱や赤外線などに変換して太陽紫外線の悪影響を防ぎます、しかし、太陽紫外線を熱などに化学的に変換する際に強い刺激を与え皮膚炎などを引き起こしたり、有害なフェノール構造をもった物質に分解される可能性があります。さらに、動物実験では、細胞に対する太陽紫外線ダメージのリスクを引き上げる可能性が示唆されています。

■その他にも注意すべき紫外線吸収剤の成分
●パラアミノ安息香酸(PABA)及びPABA派生物
・発がん性のあるニトロソアミン発生の可能性があります。
●オキシベンゾン(ベンゾフェノン3) 
ホルモン損傷とガンとの関係が疑われています。
●アヴォベンゾン(パラソル1789)
・強い活性酸素発生が疑われています。
●サリチル酸フェニル
チクチク強い刺激がありアレルギーのリスクが高まります。

Sources:

1. Downs, C.A., et al. (2016). Toxicopathological Effects of the Sunscreen UV Filter, Oxybenzone (Benzophenone-3), on Coral Planulae and Cultured Primary Cells and Its Environmental Contamination in Hawaii and the U.S. Virgin Islands. Environmental Contamination and Toxicology, 70(2): 265-288. Retrieved on February 15, 2018 from
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00244-015-0227-7

2. Yang, G., et al. (2018). Photosynthetic production of sunscreen shinorine using an engineered cyanobacterium. ACS Synthetic Biology. doi: 10.1021/acssynbio.7b00397. Retrieved on February 15, 2018 from https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29304277


※ From an article by Comfable which conducts ultraviolet research jointly with our company

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