スキップしてメイン コンテンツに移動

色素性乾皮症(XP):極度な光線過敏性皮膚疾患


一部の特に肌の白い人は太陽に敏感です。それ以上に色素性乾皮症(XP)と呼ばれる欧米では約25万人に1人(日本では約1万5千人に1人)の珍しい皮膚疾患は、常染色体性劣性遺伝で発症する極度な光線過敏性皮膚疾患です。白内障のように、色素性乾皮症(XP)は皮膚がんを発症する危険性が非常に高いと考えられています¹。日光防御は全ての人にとって重要ですが、色素性乾皮症(XP)を患っている方にとって予防の有無は人命に関わります。

「光老化」の我々の以前の記事を読んでいれば、あなたは皮膚を太陽に曝すと皮膚細胞DNAがUV太陽紫外線を吸収し、遺伝情報の構造変化を引き起こすことを知っています。私たちの細胞が損傷を修復できない場合、突然遺伝子変異を引き起こす可能性があります。色素性乾皮症(XP)はその最たるものであり、遺伝的欠損によるDNA損傷を修復することができず、これが皮膚がんを引き起こす可能性があるのです¹。

色素性乾皮症(XP)を患っている方は太陽紫外線曝露の悪影響を避けるために日焼け防止のあらゆる対策を取る必要があります。日焼け止めの塗布と再塗布、UV防護服、帽子、遮蔽の高いサングラスの着用、可能な限り日陰で過ごすことが望まれます。蛍光灯は紫外線を放射します。通常のガラス窓を透過する紫外線も同様に危険をもたらす可能性があるために、屋内においても十二分に注意する必要があります²。日々の日焼け対策に加えて、色素性乾皮症(XP)患者は定期的に皮膚科医の受診が必須となります³。

色素性乾皮症(XP)を患っている方は日なたで時間を過ごすことは危険なので、日光曝露を通してビタミンDを生成することができません。栄養不足を避けるためにもビタミンDサプリメントを服用することをお勧めします³。QSun™チームは現在、日光からの天然ビタミンD摂取量の算出に取り組んでいますのでもう少しお待ちください!

Sources:

1. Genetics Home Reference. (2017). Xeroderma Pigmentosum. Retrieved April 3, 2017, from https://ghr.nlm.nih.gov/condition/xeroderma-pigmentosum.

2. MedlinePlus. (2015). Xeroderma Pigmentosum. Retrieved April 3, 2017, from https://medlineplus.gov/ency/article/001467.htm.

3. Kraemer, K. H. and DiGiovanna, J. J. (2016). Xeroderma Pigmentosum, GeneReviews® [Internet]. Retrieved April 3, 2017, from https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK1397/.


※ From an article by Comfable which conducts ultraviolet research jointly with our company

コメント

このブログの人気の投稿

スキンフォトタイプとは?

一般的にUV太陽紫外線曝露後の皮膚の反応から人類のお肌は国際基準で6つのタイプに分類(図-1)¹されます。我々のラボラトリーは解りやすく「肌タイプ」という表現を用いていますが、正確には「スキンフォトタイプ」と言います。 Ⅰ:すぐに赤くなり黒くならない <日本人の約18%が属す> / Ⅱ:すぐに赤くなり多少黒くなる <日本人の約28%が属す> / Ⅲ:赤くなった後に必ず黒くなる <日本人の約30%が属す> / Ⅳ:あまり赤くならずすぐに黒くなる <日本人の約16%が属す> / Ⅴ:滅多に赤くならず非常に黒くなる(濃い皮膚色) <日本人の約7%が属す> / Ⅵ:決して赤くならず非常に黒くなる(黒人タイプ) <日本人の約1%が属す>という6タイプ分類です。※<日本人属性割合³> 日本では日本独自のJapanese Skin Type(JST)が1986年に提案されました。JST-Ⅰ:赤くなりやすく黒くなりにくい(敏感群)JST-Ⅱ:赤くもなり黒くもなる(平均群)JST-Ⅲあまり赤くならず黒くなりやすい(強肌群)という3タイプ分類です。それぞれ国際基準のスキンフォトタイプのⅡ・Ⅲ・Ⅳに対応します。Japanese Skin Type(JST)は3種の非常に少ない範囲設定のため、日本人も直面している個々の様々なお肌事情を的確に考慮しているとは決して言い難く残念ながら大雑把な分類であることを否めません。 日本人で一番多いスキンフォトタイプは Ⅲと言われています。 実に約30%がこのⅢのタイプであり真夏の日中に約20〜25分太陽紫外線を浴びるとサンバーンを発症します。 赤み(紅班)を生じる最小のUV太陽紫外線量を「最少紅斑量(MED: minimal erythema dose)と言います。 UV太陽紫外線の悪影響を最も受けやすいのは当然Ⅰのタイプであり、UV-BによるDNA損傷はⅢの3〜5倍と考えられています²。 図-1(スキンフォトタイプ分類) QSun は国際基準スキンフォトタイプ分類に加えて、「目の色」「髪の色」「そばかすの有無」などUV太陽紫外線に影響を及ぼすあらゆる角度の項目を追加した現段階で世界でも一番最新の詳しい「お肌タイプ」分類を提供しています。QSun...

イルカの皮膚の神秘

皆さんはイルカの皮膚を触ったことがありますか?私はあります。幼少の頃にもありますし、実はつい最近も好奇心と探究心を持って触らせて頂きました。その感触はもちろん人の皮膚とは大違い。魚類のウロコとも違います。見た目がテカテカしてるからツルンツルンしてるのかと言えばそうでも無くザラザラしたような感触も多少あり、これが最適な表現なのかはよく解りませんが、私は「ブニュブニュ」という言葉の響きが一番しっくりくると感じています。バスケットボールの表面に近いと言えば解りやすいでしょうか? そもそも、なぜ私がイルカの皮膚に強い興味を抱き独自に研究をしているかというと、 イルカの皮膚は2時間に1度生まれ変わっている という衝撃な事実を知ったからです。一説ではイルカは人類の次に知能が高いコミュニケーション能力を持っていると言われており、異なる生息海域ごとに方言まであるそうです。バンドウイルカは人間と同じように個体を名前で認識してコミュニケーションしていることなどがよく知られています。 知能が高いが故に人間と同様にストレス発散のために集団いじめを行ったり精神的に追い詰めるような残酷な一面があることもまた知られています¹。そのような精神的陰陽と時速50kmで泳ぐことができたり、最高8mジャンプ出来たり²、脳を半分ずつ眠らせて泳ぎながら寝ることができたり、皮膚が2時間に1度生まれ変わったりすることを考えると実は人類以上の能力を秘めているような気さえしてきます。さて、少し話が逸れましたが本題です。イルカの皮膚はなぜ2時間に1度生まれ変わるのでしょうか?解りますか?結論からいうと 水の抵抗を極限まで減らして早く泳ぐため です³。美容のためではないんですね〜。 水の密度は空気の800倍ほどあると言われています。水泳などで皆さんも経験があると思いますが水中では体に沿って乱流渦が発生して身体の背面に回り身体を引っ張るため前進を妨げる抵抗を感じます。イルカのバスケットボールの表面のような弾力性の皮膚はスポンジのように水分を吸収するヒドロゲルで覆われた表皮、真皮、脂皮の三層から構成されておりクッションのように乱流渦の抵抗を防ぐ(水圧を吸収する)のです。最近の研究では、 はがれ落ちる皮のしわの突起の部分がイルカの皮膚の表面にできる乱流渦を抑制して抵抗を抑えている とも考えられています⁴。 イ...

新たな脅威が見つかり南極オゾンホールの修復はまだまだ道半ば

オゾン層保護国際協定である 「モントリオール議定書」が採択されて30年という節目を先月2017年9月16日に迎えました 。前年の2016年6月30日にMIT(マサチューセッツ工科大学)・NCAR(アメリカ 大気研究センター)・ University of Leeds(リーズ大学)らの共同研究チームが、 大気中の塩素は減少傾向にあるものの2015年に南極オゾンホールが記録的な大きさに達した主原因は2015年4月22日の南米チリ南部のカルブコ火山の大噴火によるもので人為的な増加では無いとする 「南極オゾンホールが回復に向かう兆候を観察 」したというニュース ¹を発表して以来、「モントリオール議定書」が効果を発揮して南極オゾンホールは修復傾向にあるという印象操作が世界的に成されているように感じます。 しかし、 我々はオゾンホールの修復傾向を語るにはまだ早計だと考えています 。何故なら新たな脅威も指摘されているからです。 NASAゴダード宇宙飛行センターのSusan Strahan氏も「面積が小さくオゾンの総量が多いオゾンホールは、予測される塩素の減少に起因する修復の証拠では無い」と指摘しています ² 。 オゾンホールという現象は、1950年代に始まった地上ベースの気象データを使って最初に発見されました。1980年代半ばに英国南極調査チームの科学者達は10月のオゾン全量が減少していることを発見。それ以降、世界中の科学者達は毎年9月-10月に南極でオゾンホールを観測してきました。1970年代中頃には冷蔵庫の冷媒、電子部品の洗浄剤等として使用されていた 「CFC(クロロフルオロカーボン)」、消火剤の「ハロン」等が大気中に放出され成層圏に達すると紫外線による光分解によって「塩素原子」等を放出しこれが分解触媒となってオゾン層が破壊されているメカニズム 及び、 オゾン層の破壊に伴い地上に到達する有害なUV太陽紫外線量が増加して「人体被害(白内障などの眼病・皮膚がんの発生率増加など)」、「自然生態系被害(穀物の収穫の減少、プランクトンの減少による魚介類の減少など)」といった悪影響 に気づきました。 このようなオゾン層破壊のメカニズム及びその悪影響が国際的に議論され、1985年3月22日にオゾン層の保護を目的とする国際協力のための基本的枠組を設定「オゾン層の保護...