スキップしてメイン コンテンツに移動

UV太陽紫外線対策:決して十代だけのものではない


無防備なUV太陽紫外線曝露が早期光老化や皮膚がんのリスクを高めることをあなたはもう十分にご存じでしょう。しかし、これは単に十代の子供だけに当てはまるものではないことを知っていましたか?中年であっても微量なUV太陽紫外線曝露を何回か繰り返せばあなたの肌に長期的なダメージを与える可能性があります。あなたが何歳であってもこれら微量のUV曝露は蓄積されていくため有害と言えます。皮膚がんや早期光老化の患者さんの多くは一貫して日焼け予防を実施していたと考えています。

日焼け予防は人生のあらゆる段階で重要ですが、多くの中年の人はこの予防勧告に従わないことがあります。おそらくこれは若いうちが私たちの肌はUV太陽紫外線の被害を強く受けやすいという誤解によるものです。もちろん、科学もこの考えを支持していません。 Annals of Epidemiologyに掲載された研究論文では、どの年齢でも「日焼け」という皮膚損傷の積み重ねが皮膚がんの中でも最も深刻なメラノーマの発症リスクに影響することが判明しました。言うまでもなく、がんは生活の質を低下させ家族に大きなストレスを与えます。皮膚がんは予防が可能であることを考慮すると、皮膚がんの割合が依然として高いことは残念です。

皮膚がんだけが懸念の唯一の対象ではありません。早期光老化の徴候は、生活の質を低下させ、自信を妨げる可能性があります。皮膚の変色やしわなどの最初の徴候を見つけた後、もう面倒臭くなって日焼け予防を放棄してしまいがちです。しかし、すべての年齢の人がサンスクリーン剤を使用することを奨励されています。 – すべてのアンチエイジング製品がその効果を保証するものではないという事実を考慮してください。サンスクリーン剤の使用を継続することにより早期光老化の兆候の悪化を防ぐことが出来るのです。実際に45〜55歳の生体にサンスクリーン剤を日常的に塗布すると早期光老化を防ぐことができることが研究で判明しました²。

皮膚がんと早期光老化と闘うために、我々は中年期を過ぎてもUV太陽紫外線曝露を常に意識してモニタリングし続ける必要があります。あなたの年齢やスキンフォトタイプに関わらず、QSunは太陽下での安全時間を超えるとあなたに「日焼け発生」の危険をアラートします。もちろんパーソナライズされたUV太陽紫外線対策を、いつ、どのタイミングですべきかも正確にお知らせします。

Sources:

Dennis, L. K., VanBeek, M. J., Beane Freeman, L. E., Smith, B. J., Dawson, D. V., and Coughlin, J. A. (2008). Sunburns and risk of cutaneous melanoma, does age matter: a comprehensive meta-analysis. Ann Epidemiol 18(8): 614-627. Retrieved January 23, 2017, from https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2873840/.
Hughes, M. C. B., Williams, G. M., Baker, P., and Green, A. C. (2013). Sunscreen and Prevention of Skin Aging: A Randomized Trial. Ann Intern Med 158(11):781-790. Retrieved February 27, 2017, from http://annals.org/aim/article/1691733/sunscreen-prevention-skin-aging-randomized-trial.


※ From an article by Comfable which conducts ultraviolet research jointly with our company

コメント

このブログの人気の投稿

イルカの皮膚の神秘

皆さんはイルカの皮膚を触ったことがありますか?私はあります。幼少の頃にもありますし、実はつい最近も好奇心と探究心を持って触らせて頂きました。その感触はもちろん人の皮膚とは大違い。魚類のウロコとも違います。見た目がテカテカしてるからツルンツルンしてるのかと言えばそうでも無くザラザラしたような感触も多少あり、これが最適な表現なのかはよく解りませんが、私は「ブニュブニュ」という言葉の響きが一番しっくりくると感じています。バスケットボールの表面に近いと言えば解りやすいでしょうか? そもそも、なぜ私がイルカの皮膚に強い興味を抱き独自に研究をしているかというと、 イルカの皮膚は2時間に1度生まれ変わっている という衝撃な事実を知ったからです。一説ではイルカは人類の次に知能が高いコミュニケーション能力を持っていると言われており、異なる生息海域ごとに方言まであるそうです。バンドウイルカは人間と同じように個体を名前で認識してコミュニケーションしていることなどがよく知られています。 知能が高いが故に人間と同様にストレス発散のために集団いじめを行ったり精神的に追い詰めるような残酷な一面があることもまた知られています¹。そのような精神的陰陽と時速50kmで泳ぐことができたり、最高8mジャンプ出来たり²、脳を半分ずつ眠らせて泳ぎながら寝ることができたり、皮膚が2時間に1度生まれ変わったりすることを考えると実は人類以上の能力を秘めているような気さえしてきます。さて、少し話が逸れましたが本題です。イルカの皮膚はなぜ2時間に1度生まれ変わるのでしょうか?解りますか?結論からいうと 水の抵抗を極限まで減らして早く泳ぐため です³。美容のためではないんですね〜。 水の密度は空気の800倍ほどあると言われています。水泳などで皆さんも経験があると思いますが水中では体に沿って乱流渦が発生して身体の背面に回り身体を引っ張るため前進を妨げる抵抗を感じます。イルカのバスケットボールの表面のような弾力性の皮膚はスポンジのように水分を吸収するヒドロゲルで覆われた表皮、真皮、脂皮の三層から構成されておりクッションのように乱流渦の抵抗を防ぐ(水圧を吸収する)のです。最近の研究では、 はがれ落ちる皮のしわの突起の部分がイルカの皮膚の表面にできる乱流渦を抑制して抵抗を抑えている とも考えられています⁴。 イ...

肌の老化の90%はUV太陽紫外線曝露の影響

我々は、好むと好まざるとに関わらず歳を取るにつれ老化の兆候が現れます。自身で制御できない老化は、内因性または加齢による 「自然老化」 と呼ばれます。この自然老化はコントロールすることはできませんが、我々は高温や低温への慢性的な曝露、喫煙、アルコール摂取など、老化徴候を悪化させる環境要因を抑制することができます。我々の肌を老化させる主要な環境要因は、有害なUV太陽紫外線の曝露です。実際、 肌の老化の90%はUV太陽紫外線曝露の影響 によるものと推測されています¹!太陽光は肌のタンパク質を悪化させ、若々しい外観を損ないます。この光老化は、適切な太陽防御で防ぐことが可能です。 エラスチンとコラーゲンは、若々しいお肌を保つ大切な2つのタンパク質 です。エラスチン(弾性線維)は、その名前が示すようにゴムのように伸び縮みする性質を持ちコラーゲンの線維を支える役割を果たします。言い換えれば、それは私たちの肌の伸縮部分に弾力を与えます²。一方でコラーゲンは肌の弾力やしなやかさを生み出すタンパク質です。細胞と細胞を結ぶ役割があり、肌だけでなく骨や血管、関節などにも含まれています³。体内にあるコラーゲンのうち約40%が皮膚に存在しています。又、肌を若々しく保つために我々は 「幹細胞」 の働きにも助けられています⁴。この特殊な幹細胞は皮膚・赤血球・血小板など我々の身体を創造する様々な細胞を作り出す能力(分化能)と、自分と同一の能力を持った細胞に分裂する能力(自己複製能)を持ち、死んだ細胞を次々に置き換えています。幹細胞がきちんと機能しないと皮膚は時間と共に劣化します。 UV太陽紫外線は、早期光老化の主要原因です。紫外線は幹細胞を死滅させ、皮膚の菲薄化(薄くなる)及びシワを発生させます。 UV太陽紫外線はマトリックスメタロプロテアーゼ(略称: MMP)とカテプシンK(略称: CTSK)呼ばれる酵素を活性化させます。MMP酵素はコラーゲンを分解し、CTSKはエラスチンを分解します ⁴。 太陽曝露による早期光老化を避ける秘訣は 「適切な日焼け予防」 です。常に SPF30以上の広域スペクトルのサンスクリーン剤 を塗布してください。そして、 サングラス 、 日傘 、 つばの広い帽子 を着用し可能な限り 日陰を活用 してください。 QSun は、 iOS と Android で利...

日焼けサロン(日焼けマシン)は危険ですか?

「夏の輝き」「冬に向けた深み」を出すためにあなたが「顔」や「腕」など身体を黒くしたい衝動に駆られた時、日焼けサロンは一見良い選択肢のように思えるかもしれません。日除けマシンは、国際がん研究機関(IARC - 世界保険機関(WHO)の外部組織)が日焼けマシンをグループ2A(ヒトに対する発がん性がおそらくある化学物質、混合物、環境)ランクから、一番危険なグループ1(ヒトに対する発がん性が認められる化学物質、混合物、環境)へランクを引き上げるまでの2000年代後半までは比較的普及していました。日焼けマシンで身体を人工的に焼く行為に発がん性が認められて以降、我々の大半が日焼けサロンを避けるようになりましたが、あなたが出張や旅行で別の都市に移動すると日焼けサロン店に遭遇する可能性があります。日焼けサロンは非常に危険であるにも関わらず何故ビジネスモデルが成り立っているのでしょうか? 法律的に合法なんでしょうか? まず、我々は日焼けマシンと太陽の比較を理解することが重要です。太陽は、我々が住む地上に2種類のUV太陽紫外線を放出しています。UV-A(生活紫外線)は、我々の皮膚[表皮→真皮→脂肪層(皮下組織)]の真皮まで浸透して色素沈着(サンタン)、シミやシワなどの早期光老化を引き起こします。UV-B(レジャー紫外線)は我々の皮膚[表皮→真皮→脂肪層(皮下組織)]の表皮の細胞核に強いダメージを与えて日焼け(サンバーン)、色素沈着(サンタン)、浮腫などの炎症、皮剥けなどの原因となります。そして、 日焼けマシンは主にUV-Aを人工的に放射 します¹。 利用者の中には日焼けマシンで ビタミンD 合成が出来ると誤解している人達もいます。 ビタミンD合成を担う のはUV-Bに曝露する必要があります。 日焼けマシンは主に人工UV-Aを放射するので決してビタミンDの供給源ではありません ¹。 多くの日焼けサロン店は、日焼けマシンは日焼け予防を目的にしたベースタン(一度日焼けをすれば太陽紫外線の害から避けられるという間違った日焼け)を得るために効果的だと主張しています。ベースタンで多少の保護(SPF4程度と言われています)はありますが、QSunチームがこれまで何度も何度もお伝えしているように 「日焼けした肌は傷ついた皮膚」 です。UV照射に晒されると皮膚細胞は自己防御メカニズムの...