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8月, 2017の投稿を表示しています

深刻な皮膚がん危機:欧米豪の美容基準を変えよう!

日本や韓国を筆頭に中国・タイ・マレーシア・ベトナムなどアジア圏では特に女性を中心に「白い肌」が好まれます。逆にアメリカ、ヨーロッパ、ブラジルでは「日焼け肌」が男女ともに好まれる傾向にあります¹。これは化粧品業界で顕著です。例えば、日本や韓国のメーキャップ製品のほとんどがSPFを提供していますが、アメリカではブロンズパウダーの人気が高いです。オーストラリア人もまた「日焼け肌」を美しいと感じている人種です²。オーストラリア人の成人の約半数は「日焼けした褐色の肌が健康に見える」という印象を受けています³。 しかし、「日焼け肌」が欧米で歴史上ずっと好まれてきたかというと実はそうではありません。1700年代は特に西欧で白い肌が富の象徴(屋外で作業する必要が無い)とされる現象が起きました¹。貴族ではない市民たちもこぞって白い肌を得るために女性はヴェネチアの鉛白を塗っていたのです⁴。- 時は流れ1920年代にはココ・シャネルが生んだブロンズルックの大流行で屋外でリラックスして「日焼け肌」を得ることはグラマラスかつ健康で贅沢という象徴に変化しました¹。このように 人類は古代から 太陽に対する崇拝と忌避の歴史 を繰り返してきました。 世界中の多くの人々は未だに UV太陽紫外線曝露であなたの皮膚細胞が危険を感知した時に発症する皮膚の防衛反応が「日焼け」 であることを認識していません。日焼けの積み重ねが将来の皮膚がん発症リスクを高めることは世界中で証明されています。何故なら、「日焼け肌」が愛される文化を持つ国で皮膚がんの被害が間違いなく深刻だからです。 【補足】日盾\HITATE UV Care Lab. Research Team 「ヴェネチアの鉛白」とは ⁵? 別名: 「悪魔のスピリット」。絵の具の「フレークホワイト」のことです。暖かな白の色素であり、アート界では完全に不透明で永続的な性質を持つと言われています。すぐに乾き見た目の新鮮さが保たれるのが特徴で着色力が低いことからよく混ざります。現代では鉛の毒性があり身体に有害であることが知られていますが、その歴史は古く紀元前400年のアテネで化粧品として用いられていたと考えられています。古代エジプト人・古代中国の絵画にも用いられた形跡があり、炭酸鉛と酸化亜鉛から成る組成で最も古い色素のひとつ考えられています。当然、当時

SPF101:SPFサンスクリーン剤の数値は何のことですか?

太陽にお肌を曝すことは、お肌がUV太陽紫外線曝露によるダメージを受けることを意味します。「日焼け」・「皮膚がん」・「早期光老化」は、誰もが体験したくないものです。UV太陽紫外線の過剰曝露による悪影響は世界中で警告されています。しかし、あなたはこれまでに日焼けや早期光老化を恐らく体験しているでしょう。あなたが一般的な生活を送ろうとすれば少なからずの太陽曝露は避けられません。ヒトが 太陽下で素敵な時間を楽しむことを制限されないためにサンスクリーン剤でUV太陽紫外線を防御することは非常に重要 です。 あなたはSPF数値がサンスクリーン剤の「効能」に関連しているであろうことは何となく理解しているでしょう。しかし、このSPF数値が実際に「何」を意味しているのかを正しく把握している方は美白美肌を大切にする日本の女性の皆さんでも実はほんのごく僅かしかいません。まずSPF(Sun Protection Factorの略)とは何か? それはUV-B(日焼け・皮膚損傷の犯人)に対する保護を提供するサンスクリーン剤を指します。そしてその数値はUV-Bをブロックする「防御力(ブロック力)」を示します。嘆かわしいことにこの数値を「時間」と勘違いしている女性の何と多いことでしょう。当然SPFの数値が高ければUV-Bブロック力も増加しますが、SPF30を境に30と30以上では余り大差ないことが判明しています。具体的には、 「SPF30」のサンスクリーン剤はUV-Bの96.7%をブロック し、 SPF50は98%¹をブロック します。例えばSPFが80であろうと100であろうと数値表記は「SPF50+」であり実際に提供されるUV-Bの追加ブロック力はSPF30と比較して僅かしか変わらないのです ² 。 図1) SPF数値と防御力(ブロック力) FDA(アメリカ食品医薬品局)によると、SPFはUV-Bによる日焼け(サンバーン)を指標としてどの程度のサンスクリーン効果を示すかの指標 と定義しています。つまりサンスクリーン塗布部位に、無塗布部位と同等の紅斑を生じる人工紫外線照射量(強度)のことを示しています。もっと解りやすく言うとSPF30とは、サンスクリーン剤を何も塗らない通常の無防備な状態でお肌がUV-B曝露によって生じる日焼け(紅斑)と同等の日焼け(紅斑)が、30倍強いUV-

トロントで実施したUV太陽紫外線予防調査から日本人が学ぶべきこと

我々は、カナダのトロントの人々が日常的に活用するUV太陽紫外線予防に関するインサイトと、我々のサービスQSunの潜在的顧客が太陽下で更に安全に過ごすために利用すべきUV太陽紫外線予防の態様を理解することに努めました。この2つの目標を達成するために我々はトロントの公的オープンスペースで歩行者に対して太陽下での安全調査を実施しました。7月に合計263件のアンケート回答を収集しました。 最初の205人の協力者には、性別、スキンフォトタイプ、職業、調査日に使用していた太陽防御の種類に関する情報を収集しました。最後の58人の協力者にはより詳しい日焼け止め対策に関する質問を追加しました(2時間ごとにサンスクリーン剤を再塗布しますか? 今までに過剰な日焼けをしたことがありますか? 日焼けした日にサンスクリーン剤を塗布しましたか?)。 まず大設問の回答として 263名の協力者の69%が調査日に何らかの形で日焼け対策を行っていることが判明 しました。そして263名の協力者の11%が太陽に対する敏感肌(フィッツパトリック(Fitzpatrick)分類のIまたはII)を有し、これらの個人の73%がUV太陽紫外線対策を行っており、その60%がサンスクリーン剤を利用していました。 又、 25歳未満の学生の36%が調査当日に全くUV太陽紫外線予防対策を行っていないことが判明 しました。2010年のCDC(アメリカ疾病予防管理センター)のデータによると18〜24歳のアメリカ人の40%がUV太陽紫外線予防を全く行っていない調査結果が報告されており、今回の我々の調査と奇しくも一致しました。そして、より詳しく調査した回答から、25歳未満の学生の34.6%が以前に過剰な日焼けを経験したことがあることが判明しました。驚いたことに、 以前に過剰な日焼けを経験したことがある11.5%が調査日に適切な日焼け対策を行っていなかった のです。更に25歳未満の学生の58%が調査当日にサンスクリーン剤を塗布していましたが、 推奨される2時間ごとの再塗布を実行していたのはたった7% でした。これらの回答から、まだまだ一般市民のUV太陽紫外線の悪影響に対する危機管理不足とUV予防アプリ等での啓発不足が露呈しました。 若い成人はステレオタイプ的に「規則」というものに従わない傾向にあります。この動向は &qu

太陽からあなたの目を守る正に目から鱗の知識

皮膚がんは北米で最も一般的に診断されるがんであり、 皮膚がんの最大10%がまぶたに発症 しています¹。このまぶたの部分は非常に敏感な皮膚のため通常のサンスクリーン剤塗布が難しく現在の強いUV太陽紫外線から保護することは困難です。この場合、SPFアイクリームを我慢して塗布するよりサングラスやメガネを着用する方が具体的に効果があると言えます。我々はガラス越しに「日焼け」することはありません。それは眼鏡をかけた場合と類似する概念です。しかし、あなたが普通の眼鏡をかけても、あなたの目とその周辺の皮膚がUV太陽紫外線から完全に守られる訳では無いことを理解しましょう。 あなたが日常的にメガネをつけているならば、過酷なUV太陽紫外線からあなたの目を大切に保護するために行うべきステップがあります。それはあなたのお気に入りの メガネのレンズにUVカットのコーティングを施す ことです。一般的な窓ガラス同様に普通のメガネのガラスレンズはUV-B(日焼け・皮膚損傷の犯人)をほぼ遮蔽しますが、UV-A(光老化の犯人)の大半を透過させます。そして、UVカットのコーティングを施していない通常のプラスチックレンズは、UV太陽紫外線に対する遮蔽力が皆無です²。お気に入りのメガネにUVカット機能を追加する別の選択肢としては、 フォトクロミックレンズ (屋内では普通の透明。外にでるとUV太陽紫外線に反応してレンズがグレーやブラウンに色づき遮蔽。屋内に戻ると素早く透明色に戻る調光レンズ)または トランジションレンズ (UV太陽紫外線量に応じてほぼ透明な状態から濃いサングラスカラーへと徐々に色が変化してUVカットと眩しさの両方を防く眼の健康を考えたレンズ)を検討することです。これらの高機能レンズは、年間を通じて日常的にサングラスを着用することにまだ慣れていない 日本人にとっては導入しやすく 、季節を問わず100%のUV太陽紫外線を遮蔽する非常に優れたレンズだと言えます³。 メガネではなくコンタクトレンズを着用する場合は、UVカット加工コンタクトレンズを選択することを検討してください。これらはFDA(アメリカ食品医薬品局)によって規制され、2つのクラスに分類されています。 クラス「I」のレンズ は、UV-Aの90%とUV-Bの99%をブロックし、 クラス「Ⅱ」のレンズ はUV-Aの70%とUV-

他の気象予報アプリと一線を画す高精度気象予報「QSun」

異常気象を目の当たりにして世界中のスマートフォンユーザーは実に様々な気象予報アプリを日常で利用しています。しかし、UV太陽紫外線に関しては一般的に「UVインデックス」値と「非常に強い」とか「強い」などの抽象的な表現のみで具体的な対策を明確に教えてくれないアプリが多くないですか? これらのアプリのUVインデックス数値だけを見て何となくその日のUV太陽紫外線の強さを判断していると、あなたは予期せぬ日焼けダメージを受ける可能性があるのでご忠告します。 あなたが利用している気象予報アプリがUVインデックスに関して間違った情報を提供している理由を説明する前に、まずUVインデックスがどのように計算されているのかを把握することが重要です。アメリカ海洋大気庁(NOAA)とカナダ環境省によると、最初に「晴天」のUVインデックスが「オゾンの厚さ」「緯度」「時期(季節)」に基づき計算されます。この数値は、その日に予測される雲または降水が無い場合「実際のUVインデックス」になります。しかし、通常、雲または降水が無いという状態はあり得無いのでUVインデックスをより正確にするために「晴天」で計算されたUVインデックスに特定の都市の毎日の雲と降水量予測に基づいた調整が行われます。 この調整された数値が「実際のUVインデックス」として提供 されているのです ¹⁻² 。 計算の最後のステップ(毎日の雲、降水量、推定される雲の透過率の調整)、この部分が問題が発生する箇所です。 気象台は通常、市内の最も近い空港から雲と降水量予測を行います。 しかし、空港がそれほど近くに無いケースも多々あります。ニューマーケット(イギリス: サフォーク州)を例に取ると、その気象データは空港から27km離れた場所から測定されています。どういうことかと言うと、空港では曇っていても、あなたが実際に立っている場所は非常に少ない雲量である可能性は否めないということです。つまり、あなたが立っている場所のUVインデックスは、実際よりも高いことを意味します。当然、UVインデックスが高いほど日焼けダメージを発症する可能性が高くなります。 あなたがいる場所の環境状況もUV太陽紫外線曝露に大きく影響を与えます。つまり UV太陽紫外線は反射・散乱します。 世界保健機関(WHO)では、標高が1000メートル上がるごとにUV太陽紫

服用してる薬が紫外線アレルギーに影響するかも?

これまで問題なく数分以上太陽下で過ごすことが出来たのに、新しい薬を服用し始めてから急に太陽下で日焼けのような発疹が発生するようになった場合、あなたは化学感受性として知られる 「薬物誘発性の紫外線アレルギー(光線過敏症)」 を患っている可能性があります。 細菌感染症、体液貯留、ニキビ、不整脈治療の薬や、経口糖尿病薬、経口避妊薬や市販の鎮痛剤などの薬を服用すると、肌が太陽に敏感になる可能性があります。あなたが我々の 紫外線アレルギーに関する記事 を読んでいれば、薬や化学物質が光毒性や光アレルギー性反応を引き起こすことを理解していると思います。 テトラサイクリン(Ala-Tet, Sumycin, Panmycin)のような抗生物質、フロセミド(Lasix)などの利尿薬、イソトレチノイン(Accutane)などのニキビ治療薬、アミオダロン(Cordarone, Pacerone)などの抗不整脈薬、イブプロフェン(Advil)などの非ステロイド系消炎鎮痛剤は光毒性反応を引き起こす恐れがあります。経口糖尿病薬や経口避妊薬は光アレルギー性反応を引き起こす可能性があります¹。 「光毒性反応」 は、薬剤などが十分皮膚に蓄積しその物質の吸収するUV太陽紫外線曝露により100%発症します。摂取する物質により皮膚炎の部位は異なり、初回UV太陽紫外線曝露(主にUV-A)にて潜伏期なしで発症することが特徴です。一方、 「光アレルギー性反応」 は、薬物摂取後にUV太陽紫外線曝露(主にUV-A、一部可視光線含む)することでⅣ型アレルギー反応で生じる光線過敏性皮膚症であり症状は紅斑や水疱が主体です².。 この記事には、光感受性を引き起こす可能性がある薬物を網羅的にリスト掲載している訳ではありません。あなたが服用している薬が紫外線アレルギーを引き起こす可能性があるかどうかを調べるために このページ(英語版) で完全なリストを閲覧することができます。服用する薬により紫外線アレルギーで日常生活に支障をきたす場合はすぐに医師に相談してください。そして、紫外線アレルギーを引き起こさない同症状に効く別の薬があるかどうかを確認してください。もしくは、 QSun を最大限に活用して屋外で過ごす際にUV太陽紫外線からの最善の防御を試みてください。 QSunはあなたの皮膚リスクを最小限に抑えます!

UV太陽紫外線:写真やカレンダーの色褪せへの関与は?

夏休みの自由研究で「紫外線の謎」に取り組んでいる全国の子ども研究者たちへ! 「教えて!goo ウォッチ紫外線の謎」 に寄せられた質問に対する回答で大幅に割愛された詳細部分を3回に分けて記事にします。ぜひ、研究の参考にしてくださいね! 《第3回》UV太陽紫外線が我々にもたらす悪影響のひとつに 「紫外線劣化」 が挙げられます。その名の通り、強い紫外線曝露およびダメージ蓄積により、様々な物質や材料が 「変色」「変形」「硬化」「割れ」「ベタつき」などの影響を受ける ことを指します。 身近で解りやすい事例を挙げると、太陽に長時間、衣類や布が晒されると太陽曝露した箇所だけが著しく「変色」してせっかくのお気に入りのシャツや布製のバックを台無しにして太陽を恨んだり、お気に入りの家具がいつの間にか「変形」して反り返ってしまい悔しい思いをしたり、ベランダの洗濯バサミが「バラバラひび割れ」して頭にきたっ!なんていう嫌な経験をされた方も多いことと思います。これらはUV太陽紫外線の仕業です。しかし、劣化の犯人は他にいる場合もあります。 「湿気」「酸化」「熱」「乾燥」「水・雨・風」「凍結」「汚染ガス」「経年」「低品質」「チリ・ホコリ」「カビ・虫」なども劣化の原因 になります。 カレンダー(紙)を劣化させる要因は、内的要因である「洋紙に含まれる酸やリグニンなどの不純物による経年劣化」と、外的要因は保管環境による「光」「温度や湿度の変化」「カビ」「チリやホコリ」「虫や小動物」「汚染ガス」などが考えられます。その中でも太陽光や蛍光灯やTVが放射する「紫外線UV-A(320〜400nm)」波長は破壊力があり紙を劣化させる主要原因となります。又、太陽光や白熱灯が放射する赤外線(紫外線同様に目に見えない波長・熱線)も、熱放射により紙を劣化させます¹。 写真を劣化させる要因は「光」「湿気・オゾン」「酸」「カビ・虫」「その他の化学物質」などが挙げられます。そして、その中でも太陽光や蛍光灯やTVが放射する紫外線の殺菌・消毒作用は主に色素を分解するので写真色褪せの主要原因となります¹。 以上、UV太陽紫外線がカレンダーや写真の色褪せに大きく関係していることが解ったと思いますが、 蛍光灯やTVからも微量ながら紫外線が出ている ことをご存知の方は少なかったのではないでしょうか?勉強机の蛍光灯

UV太陽紫外線:なぜ葉っぱは日焼けしないの?

夏休みの自由研究で「紫外線の謎」に取り組んでいる全国の子ども研究者たちへ! 「教えて!goo ウォッチ紫外線の謎」 に寄せられた質問に対する回答で大幅に割愛された詳細部分を3回に分けて記事にします。ぜひ、研究の参考にしてくださいね! 《第2回》実は植物のUV太陽紫外線に対する感受性は、種や品種といった遺伝的な要因や生育環境などによっても大きく変化するため、UV太陽紫外線の影響を定量的に評価することは現時点では困難であり詳しく解明されていないのが現状です。 植物の生長には「葉緑素(クロロフィル)」による光合成が必要 であることは皆さんもご存じでしょう。しかし、最近の研究では植物が光の波長の違いや光強度を感知して発芽や伸長を調整する 「光形態形成」 という仕組みを備えていることが判ってきました。 復習ですが地上に届くUV太陽紫外線は2種類でしたね。「UV-A(320〜400nm)」というエネルギーは弱いけどヒトの皮膚の3層の真ん中の層「真皮」まで到達して早期光老化(シミやシワなど)を引き起こす長波長紫外線と、「UV-B(280〜320nm)」というUV-Aよりエネルギーが強く皮膚の外側の「表皮」に強いダメージを与えて日焼け(サンバーン)や皮膚がんや白内障などを引き起こす恐れのある中波長紫外線の2種類があります。 ヒトにとっては悪影響の多いUV太陽紫外線ですが、植物の場合は必ずしも有害である訳ではないようです。「光形態形成」の一種である 青色光受容体がUV-A曝露すると、花芽(はなめ)の形成の促進や色素合成する こ とが確認されています。 UV-B曝露すると、「光形態形成」の一種である赤/遠赤色光受容体による徒長(無駄な生長)抑制促進効果 が認められているのです¹。 つまり、 植物には「葉の伸展」や「徒長(無駄な生長)抑制」など自身の生長にUV太陽紫外線をヒト以上に上手に活用する能力が自然に備わっていると考えられます。 また、ヒトはUV太陽紫外線を浴びるだけで「活性酸素」が大量に生じ眠気を伴うような強い紫外線疲労を引き起こし酸化してシワや白内障の原因になることが判明していますが、植物も同様に光合成の過程で常に、そしてUV太陽紫外線の環境ストレスで 大量の活性酸素 を発生させています。しかし、最新の研究では、2008年に独立行政法人 理化学研究所が発見

UV太陽紫外線:人間以外がサンスクリーン剤を塗っても効果ある?

夏休みの自由研究で「紫外線の謎」に取り組んでいる全国の子ども研究者たちへ! 「教えて!goo ウォッチ紫外線の謎」 に寄せられた質問に対する回答で大幅に割愛された詳細部分を3回に分けて記事にします。ぜひ、研究の参考にしてくださいね! 《第1回》まず初めに理解することがあります。それは、サンスクリーン剤はヒトがヒトの皮膚をUV太陽紫外線から防御するために開発されたものであるということです。同じ生体でもヒトと動物では皮膚構造が異なります。 ヒトの皮膚は大きく分けて外側から順に「表皮」「真皮」「皮下組織(脂肪層)」からなる3層構造です。 「表皮」は、厚さが平均約0.2ミリのとても薄い膜です。皮膚の外側(表面)にあり、外部からの異物の侵入や体の水分の蒸散を防ぐバリアの役割を果たします。表皮は、外側から順に「角層」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層」の4つのレンガのような層から成っています。 特に波長が長い紫外線UV-Aは真ん中の層「真皮」まで浸透して色素沈着(サンタン)、シミやシワなどの早期光老化を引き起こします。紫外線UV-Bは表面の層「表皮」の細胞核に強いダメージを与えて日焼け(サンバーン)、色素沈着(サンタン)、浮腫などの炎症、皮剥けなどの原因となります。このような太陽紫外線ダメージを遮断するために、 日焼け止めというサンスクリーン剤は化粧品として開発されました。 遮断方法は「紫外線散乱剤」(酸化亜鉛や酸化チタンなどの物理的に紫外線を反射させる無機粉体)と「紫外線吸収剤」(吸収した紫外線のエネルギーを熱エネルギーに変換して放出という)大きく2つの働きに分類されます。しかし、紫外線吸収剤は化学変化を起こしやすく敏感肌の方にはトラブルの原因となるケースも多く、紫外線吸収剤を含まないノンケミカルサンスクリーンを選択する方が賢明です¹。 このようにサンスクリーン剤はヒトの皮膚においてもトラブルを起こすことも間々あります。例えば、我々に身近で癒しをくれる犬や猫。ヒトと同じ3層構造の皮膚を持ちます。しかし、ヒトに比べて「表皮」の厚さが5分の1程度しかなく、豊かな被毛で覆われているとはいえ、ヒトよりも非常にデリケートな皮膚だと言えます。ですから、結論として、 ヒト が使用するサンスクリーン剤の成分の一部はヒト以外の動物の紫外線予防に

肌の老化の90%はUV太陽紫外線曝露の影響

我々は、好むと好まざるとに関わらず歳を取るにつれ老化の兆候が現れます。自身で制御できない老化は、内因性または加齢による 「自然老化」 と呼ばれます。この自然老化はコントロールすることはできませんが、我々は高温や低温への慢性的な曝露、喫煙、アルコール摂取など、老化徴候を悪化させる環境要因を抑制することができます。我々の肌を老化させる主要な環境要因は、有害なUV太陽紫外線の曝露です。実際、 肌の老化の90%はUV太陽紫外線曝露の影響 によるものと推測されています¹!太陽光は肌のタンパク質を悪化させ、若々しい外観を損ないます。この光老化は、適切な太陽防御で防ぐことが可能です。 エラスチンとコラーゲンは、若々しいお肌を保つ大切な2つのタンパク質 です。エラスチン(弾性線維)は、その名前が示すようにゴムのように伸び縮みする性質を持ちコラーゲンの線維を支える役割を果たします。言い換えれば、それは私たちの肌の伸縮部分に弾力を与えます²。一方でコラーゲンは肌の弾力やしなやかさを生み出すタンパク質です。細胞と細胞を結ぶ役割があり、肌だけでなく骨や血管、関節などにも含まれています³。体内にあるコラーゲンのうち約40%が皮膚に存在しています。又、肌を若々しく保つために我々は 「幹細胞」 の働きにも助けられています⁴。この特殊な幹細胞は皮膚・赤血球・血小板など我々の身体を創造する様々な細胞を作り出す能力(分化能)と、自分と同一の能力を持った細胞に分裂する能力(自己複製能)を持ち、死んだ細胞を次々に置き換えています。幹細胞がきちんと機能しないと皮膚は時間と共に劣化します。 UV太陽紫外線は、早期光老化の主要原因です。紫外線は幹細胞を死滅させ、皮膚の菲薄化(薄くなる)及びシワを発生させます。 UV太陽紫外線はマトリックスメタロプロテアーゼ(略称: MMP)とカテプシンK(略称: CTSK)呼ばれる酵素を活性化させます。MMP酵素はコラーゲンを分解し、CTSKはエラスチンを分解します ⁴。 太陽曝露による早期光老化を避ける秘訣は 「適切な日焼け予防」 です。常に SPF30以上の広域スペクトルのサンスクリーン剤 を塗布してください。そして、 サングラス 、 日傘 、 つばの広い帽子 を着用し可能な限り 日陰を活用 してください。 QSun は、 iOS と Android で利

サングラスを着用しないことによる6つの危険

サングラスは ファッション以上の存在 です。我々の「皮膚」や「目」の損傷を引き起こす有害なUV太陽紫外線を遮蔽します。サングラスの未着用 – またはブランド名やファッション性を重視してUV遮蔽率99%以下の遮蔽効果が無いないものを選択することは、あなたの将来に幾つかの「目」の病気の発症リスクを高めます。あなたがサングラスを着用しない場合、あなたの大切な「目」に何が起こるか? を認識するためにも必ずこの記事を読んでください。 1. あなたは "目の日焼け(光角膜炎)"を起こします サンスクリーン剤が有害なUV太陽紫外線の過剰な曝露によって引き起こされる「日焼け」から我々の皮膚を保護することは皆さん誰もがご存知ですね。UV太陽紫外線は、アスファルト・草・砂・水・氷・雪の表面で反射し、「目」に向かって跳ね返ります。これは「 光角膜炎(角膜上皮障害で"紫外線角膜炎"とも"雪目"とも呼ばれる)」に繋がり、最悪の場合失明する可能性 があります。光角膜炎は日焼けサロン(日焼けマシン)の人工紫外線照射によっても引き起こされる可能性があります ¹ 。光角膜炎は夜に痛み出す特徴があります。一般的にはある程度の時間が経て自然に消えますが、あなたの症状が重い場合は必ず眼科医に相談してください。痛い、ゴロゴロする"目の日焼け"を予防するためにもUV太陽紫外線に曝される時は必ずUV遮蔽率99%以上高機能サングラスを着用してください。 2. "白内障"を発症する可能性があります 過度なUV太陽紫外線曝露の蓄積によって 「白内障」または「眼の水晶体の濁り」 が引き起こされる可能性があります。かすみ・ぼやけた視界、複視(二重視)、光感受性(強い眩しさ)、夜間視力低下、近眼や老眼、色覚異常などの症状はあなたが白内障を患っている可能性のある兆候です。白内障を治療するためには手術で濁った水晶体を取り除き、人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入します²。UV保護サングラスは、後の白内障手術の必要性を減らすのに役立ちます。 米国国立眼研究所(NEI) によると、白人(コーカサス系アメリカ人)の半数は75歳以降に白内障を発症し40歳以降で急激にリスクが増加しています。ジョン・グッド

強いUV太陽紫外線曝露? 家庭で出来る日焼け応急処置

瞬間的な「日焼け」は不快なだけでなく皮膚は将来に渡りリスクを負います。幼少期の日焼けは、メラノーマ発症の生涯リスクを2倍にします。危険なUV太陽紫外線から身を守るために最善を尽くしても最悪な状態は起こり得ます。あなたが長い時間太陽曝露したなら、そのダメージを快方させる幾つかの日焼け応急処置があります: 「冷やす」 → 冷湿布または冷たく湿ったタオルを患部にあてがうか、冷たいシャワーや水風呂に入りましょう。しばらく冷やしたままでいることは強い熱を帯びた火傷肌から熱を奪うのに役立ちます。 「保湿」 → 保湿(皮膚軟化)剤の裏面の成分をチェックしてください。リドカインやアミノ安息香酸エチル(ベンゾカイン)の成分表記がある場合はそれを避けてください。そして代わりにアロエベラや大豆の成分が含まれているものを選択してください。 「水分補給」 → 十分な水分を摂ってください。あなたの肌を保湿するのと同じくらい水分を摂取することは重要です。 「医薬品」 → 腫れや炎症を抑えるためにイブプロフェンのような非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を試してください。また、ヒドロコルチゾン(ステロイド)クリームを試してみるのも良いでしょう。これらの薬のいずれかまたは両方を塗布する場合は、必ずパッケージや添付文書の指示に従ってください。 「自然療法」 → 日焼けした皮膚にアロエベラジェル、オートミール(燕麦を脱穀して加工したもの)、またはハチミツを塗布してみてください。 「ゆったりした服」 → これは言うまでもありません。日焼けした肌にピッタリした服の着用は痛みしか産みません。 「水膨れは残す」 → これは子供にとっては辛いですが、水膨れを潰すことは感染リスクが高まり、治癒プロセスを遅らせます。 「皮膚科受診」   → 1歳未満の子供が日焼けした場合は、直ちに医師の診察を受けてください。重度の水膨れ、発熱、悪寒がある場合、または吐き気や方向感覚が朦朧としている場合は、直ちに医師にご相談ください。そのような症状が無ければあなたの日焼け症状は自然と治癒していくので特に皮膚科を受診する必要は無いでしょう。 Sources: 1. Skin Cancer Foundation. (2016). 5 Ways to Treat

あなたがサンスクリーン剤について勘違いしている10項目

サンスクリーン剤を層のように分厚く塗ることは、太陽が燦々と降り注ぐ日に「日焼け」を避けるための素晴らしい方法ですが、「日焼け予防アプリ」は芸術ではなく科学です。ますます深まる真夏において、あなたのサンスクリーン剤が最大限の日焼け予防効果を生みだすために、以下の一般的な勘違いを避けてください! 1. 十分な量のサンスクリーン剤を塗布しているという勘違い。 ヒント:あなたは自分が思っているより十分な量のサンスクリーン剤を塗布していません! 皮膚の1㎠あたり2mgのサンスクリーン剤を塗布 することが重要です。または1回の塗布につきショットグラス約1杯分が目安と覚えておいてください。 SPF(Sun Protection Factorの略)はサンスクリーン剤に割り当てられた数値で、日焼けの直接原因となる「UV-B」からの保護指数を表しています。あなたが皮膚の1㎠あたり2mgのサンスクリーン剤をしっかり塗布すると「SPF30でUV-Bの96.7%がブロック」されます。半分の量しか塗布していないとUV-Bブロックも半減します。「 QSunサンスクリーン剤塗布量電卓 」を使用して、あなたが日焼け予防に十分な量を塗布していることを確認してください! 2. 耐水性には防水性も備わっているという勘違い。 ヒント:湿気のある屋外、または、海水浴や水泳や発汗を伴う運動や活動を予定している場合は、ウォータープルーフ(耐水性サンスクリーン剤)の塗布が推奨されます。しかし、この 耐水性は完全防水ではない ことに注意してください! 言葉は非常に似ていますが、誤った解釈は健康な肌を日焼けさせてしまう可能性があります! ウォータープルーフは最大40分または80分の耐水性 を提供します。完全防水では無いのでウォータープルーフを最初に塗布してから40分または80分経過していなくても水泳または過度の発汗後に再塗布する必要があります(もちろん通常のサンスクリーン剤もこまめに再塗布が必要なことは言うまでもありません)。 3. スプレーやスティックで適切に日焼け予防出来るという勘違い。 ヒント: 可能な限り「ローションタイプ」を選択 してください。 スプレーやスティックタイプのサンスクリーン剤はあなたの肌に均一に十分な量を塗布されているかが見えにくく確認