スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

3月, 2017の投稿を表示しています

スキンフォトタイプとは?

一般的にUV太陽紫外線曝露後の皮膚の反応から人類のお肌は国際基準で6つのタイプに分類(図-1)¹されます。我々のラボラトリーは解りやすく「肌タイプ」という表現を用いていますが、正確には「スキンフォトタイプ」と言います。 Ⅰ:すぐに赤くなり黒くならない <日本人の約18%が属す> / Ⅱ:すぐに赤くなり多少黒くなる <日本人の約28%が属す> / Ⅲ:赤くなった後に必ず黒くなる <日本人の約30%が属す> / Ⅳ:あまり赤くならずすぐに黒くなる <日本人の約16%が属す> / Ⅴ:滅多に赤くならず非常に黒くなる(濃い皮膚色) <日本人の約7%が属す> / Ⅵ:決して赤くならず非常に黒くなる(黒人タイプ) <日本人の約1%が属す>という6タイプ分類です。※<日本人属性割合³> 日本では日本独自のJapanese Skin Type(JST)が1986年に提案されました。JST-Ⅰ:赤くなりやすく黒くなりにくい(敏感群)JST-Ⅱ:赤くもなり黒くもなる(平均群)JST-Ⅲあまり赤くならず黒くなりやすい(強肌群)という3タイプ分類です。それぞれ国際基準のスキンフォトタイプのⅡ・Ⅲ・Ⅳに対応します。Japanese Skin Type(JST)は3種の非常に少ない範囲設定のため、日本人も直面している個々の様々なお肌事情を的確に考慮しているとは決して言い難く残念ながら大雑把な分類であることを否めません。 日本人で一番多いスキンフォトタイプは Ⅲと言われています。 実に約30%がこのⅢのタイプであり真夏の日中に約20〜25分太陽紫外線を浴びるとサンバーンを発症します。 赤み(紅班)を生じる最小のUV太陽紫外線量を「最少紅斑量(MED: minimal erythema dose)と言います。 UV太陽紫外線の悪影響を最も受けやすいのは当然Ⅰのタイプであり、UV-BによるDNA損傷はⅢの3〜5倍と考えられています²。 図-1(スキンフォトタイプ分類) QSun は国際基準スキンフォトタイプ分類に加えて、「目の色」「髪の色」「そばかすの有無」などUV太陽紫外線に影響を及ぼすあらゆる角度の項目を追加した現段階で世界でも一番最新の詳しい「お肌タイプ」分類を提供しています。QSun

オゾン層破壊がもたらすもの

文明の繁栄と産業発展の過程で空気や水や土壌が汚染されてきたように我々を取り巻く太陽光環境も悪化しています。その一番の要因はUV太陽紫外線を遮蔽して地球の生態系生存を可能にしてきた 成層圏オゾンが、クロロフルオロカーボン類(CFCs:フロン)によって破壊が進行 しているからです。このオゾンのベールが地球上空から消失したら地球上の生命体は死滅への道を歩むことになります。オゾンが無くなればUV-Bが増加、最悪の場合には現在地上に届いていない波長の短いUV-Cも加わりDNAを直撃することになるからです。 オゾン層破壊については1960年代には水爆実験で生成するNOx(窒素酸化物)による破壊、1970年代には超高速旅客機が生成するNO₂ (二酸化窒素)による破壊やスペースシャトルの放出塩素化合物による破壊が問題視されましたが確たる証拠が得られぬまま1980年代中頃にCFCs(フロン)による成層圏オゾンの破壊が明確になりました。これは1974年に発表された Molina & Rowlandの「CFCsによるオゾン層破壊理論¹」 に基づいています。 CFCs(フロン)は大気中に放出されると分解されることなく大気圏に運ばれます。対流圏で安定なCFCs(フロン)は波長220nmより短い太陽紫外線に混ざると光分解を起こしてCI(塩素)原子を大量に遊離します。 1個のCI(塩素)原子は連鎖反応で数万個のオゾン分子を破壊します。さらに危険な問題はCFCs(フロン)は大気圏に100年以上は滞留すると考えられていることです(図-1)²。  図-1(オゾン破壊サイクル) 成層圏オゾンの減少がUV-Bを増加させ最悪の場合UV-Cまで地上に降り注ぎ始める要因になることを最初にお伝えしました。オゾンの減少によって地上の太陽紫外線スペクトルがどのように変化するかを推算した結果(図-2)、 オゾンが10%減少(288DU)するとUV-Bは波長290nmで見ると約3倍に増加しDNA損傷効果は現在の約10〜15倍に増加すると予測されます。 同様に 成層圏オゾンが現状より30%減少(256DU)したと仮定するとUV-Bは波長290nmで約30倍以上増加するという深刻な事態が起こりかねないことが十分に推測される のです。UV-Bは日焼け(サンバーン・サンタン)、皮膚がん、白内

日焼け後の科学

あなたが燦々と煌めく太陽をいっぱいに浴びた休暇から戻ってくると、あなたの友人は「日焼けして実に健康的になったね!」なんて言うかもしれませんが、一般的な真実はその逆で日焼けは全く健康的な行為ではありません。実際にあなたが得た 日焼けはあなたのお肌が助けを求める悲痛な叫び なのです。UV太陽紫外線は私たちの皮膚細胞に損傷を与えています。それは、DNAの構造変化を引き起こし、遺伝的変異や適切な修復がなされなければ皮膚がんを引き起こす可能性があります¹-²。 メラニンは肌の色を担う天然物質です。多量のメラニンを有する個体は少量のメラニンを有する個体と比較してより黒い肌の色をしています。皮膚細胞のDNA周辺にUV太陽紫外線を吸収して保護する保護膜を形成するのです¹-²。 科学者はメラニンが約1.5-4のUV太陽紫外線防御指数(SPF)を提供すると分析 しています。このため、肌の色が濃い人は日焼けや皮膚がんのようなUV太陽紫外線の有害な悪影響を受けにくいのです²。 「日焼け」は身体がUV太陽紫外線からの危険を感知したときにあなたの身体が自発的にとる保護措置です。あなたの皮膚がUV太陽紫外線に曝されると、メラニン細胞(メラニンを作る細胞)からケラチノサイト(別のタイプの皮膚細胞)にメラニンが移動します。これによりあなたのお肌は日焼けを引き起こします¹。 褐色の肌は日焼け発症リスクをわずかに軽減しますが、皮膚がん財団(Skin Cancer Foundation)はこのわずかな軽減を得るために日焼けという行為を意図的にすることを推奨していません。つまり褐色の肌になることはUV太陽紫外線によるDNA損傷や早期光老化のリスクを防ぐに値するどころか自分の肌を痛めつける馬鹿げた行為と言わざるを得ません³。 肌の色に関わらず屋外でSPF30+のサンスクリーン剤の塗布を習慣化しましょう! QSun はサンスクリーン剤の塗り替え時間もお知らせしますのでUV太陽紫外線の過剰な曝露の悪影響を防ぐのに非常に役立ちます。 Sources: 1. Costin, G.E. and Hearing, V.J. (2007). Human skin pigmentation: Melanocytes modulate skin color in response to stre

高湿度環境下では皮膚バリア機能が鈍る

生物は環境から情報やエネルギーを取り込み、そして形を変えてそれらを放出しています。言語化されやすい視覚・聴覚の情報は比較的意識されやすいですが嗅覚や触覚は言語化しにくい領域です。 触覚を皮膚が担っている ことは皆さんよくご存知でしょう。しかし、皮膚が皮膚感覚としての痛みや痒みや冷たさや温かさをなどの情報だけではなく環境の変化に応じてさまざまな信号を発していることを知っていましたか?表皮からの信号が免疫系や中枢神経系などと密接な関係をもっていることが最近わかってきました。 我々を外部環境から守る皮膚のバリア機能を担っているのが一番表面にある死んだ細胞でできた1mmの1/100〜1/50というとっても薄い角層です。古くなりバリア機能を失くした角層は垢となり剥がれ落ち新しいものに更新されてきます。資生堂ライフサイエンス研究センターの傳田光洋主任研究員が行った環境湿度と皮膚の適応実験で、環境湿度が低い場合には角層は自覚的に厚くなりバリア機能も高まる「環境適応」をしましたが、高湿度環境にさらされていると角層は薄くなりバリア機能もわずかに低くなり適応したとは言えませんでした¹。 サンフランシスコのイライアス研究室のラットを使った実験でもダメージを受けた角層が再生するのは神経系や循環器系とは離れた表皮の自律的なシステムであると考えられています。つまり 皮膚は常におのれを知っている のです。しかし、前述のように 高湿度環境化において太陽紫外線ダメージを受けると皮膚の自慢のバリア機能が鈍ってしまうようです。 ということは高温多湿の日本においては角層の環境適応力が鈍いと考えられます。そのためUV太陽紫外線ダメージが浸透しやすく蓄積される可能性が高まります。改めてUV太陽紫外線に十分に注意する必要性を感じざるを得ません。そして、皆さんの多くがどちらかというと心臓や肺や胃や腸といった臓器よりも皮膚を軽視している傾向にあります。 皮膚は単に身体の包装紙ではなくおのれで感じ考え判断し行動する非常に重要な身体の最も大きな臓器「外臓」なのです。皮膚は生きています。 UV太陽紫外線による皮膚ダメージは本当に危険なことであることを認識して皮膚を大切に慈しむ姿勢が太陽紫外線と向き合う上で非常に重要なのです。 QSun の使用を習慣化すると自分の皮膚を他の臓器のよう

シミ・シワとUV太陽紫外線の関係

我々の皮膚が我々の身体を保護していることは常識です。私たちの内臓を厳しい外部環境から守っています。しかし、UV太陽紫外線が皮膚に及ぼす影響を知らない人はあなたの若々しい顔色を損なう可能性があります。 年を重ねるにつれてあなたのお肌が荒くなったり変色してきていることに気づくことがあります。太陽に多く曝されている地域では 毛細血管拡張症 (一般的に赤ら顔と言われるもの…ここではその中でも主に「色素性乾皮症」を指す)に気づき始めるかもしれません。これらはUV太陽紫外線に過剰に曝された結果としての光老化兆候です。地球に届くUV太陽紫外線はUV-AとUV-Bの2種類です。UV-Aは早期光老化を引き起こし、UV-Bは日焼け〜最悪の場合、皮膚がんや白内障を引き起こします。UV-Bはガラスを透過しませんが、UV-Aは透過します。これが屋内では日焼けをしない理由です。 関西医科大学の研究者によって大阪で実験された研究発表によると、皮膚を太陽に曝すと皮膚細胞のDNAがUV太陽紫外線を吸収し遺伝情報の構造変化を引き起こすことが解りました。私たちの細胞が損傷を修復できない場合これは遺伝子変異を引き起こす可能性があります。 UV-Aは皮膚のコラーゲンとエラスチンに損傷を与える と考えられています¹。2つの重要なタンパク質はあなたの皮膚を強くして弾力性を保ちます。これらの損傷によりあなたのお肌を悪化させる可能性があるのです²。 すべてのサンスクリーン剤がUV-AとUV-Bの両方の太陽紫外線を保護するわけではないことをご存知ですか?日焼けや光老化を避けるために必ず広域スペクトルのサンスクリーン剤を使用するようにしてください。 そして、 QSun を利用してUV太陽紫外線から確実にお肌を守っていきましょう! Sources: 1. Matsumura, Y. and Ananthaswamy, H.N. (2004). Toxic Effects of Ultraviolet Radiation on the Skin. Toxicology and Applied Pharmacology 195(3):298-308. Retrieved May 31, 2016, from http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15020192.

「スプリング・フォワード(前に跳ぶ春)」はがんのリスクを高める

夏時間へと切替えがある国( \ HITATE UV Care Lab. Research Team注記:サマータイムのこと…アメリカではサマータイムを正式にはディライト・セイビング・タイム(Daylight Saving Time、DST)と言います。春になると日照時間を有効利用するために標準時間に1時間を加算するのです。それを分かりやすく表現したのがスプリング・フォワード(Spring forward)という言い回しです。スプリングには「春」という名詞の意味と「跳ぶ」という動詞の意味があり、スプリング・フォワードは「春は前に跳ぶ」という洒落に繋がります。つまり、春には時計を1時間前に跳ばしますので1時間損するのです。その代わり秋になるとフォール・バック(Fall back)があって損した分を取り戻します。名詞のフォールは「秋」、動詞は「倒れる」意味でありフォール・バックは「後ろに倒れる秋」という意味になります。)に住んでいる場合「スプリング・フォワード(前に飛ぶ春)」という言葉が聞こえてくるとおそらく歓喜するでしょう。以前の記事を読んだら時間の変化が我々の概日リズム(24時間周期で変動する生理現象)を乱すことがあることをご存知だと思います。 CBC News によるともうすぐ春という季節の変化は公衆衛生上の問題に繋がるとみなされ、心臓発作や交通事故や職場での事故のリスクを高める可能性もあります。しかし、これらは時間の変化を取り巻く唯一の懸念事項ではありません。日が長くなるにつれ太陽に曝される機会が増え、注意しないとお肌の健康に有害な影響を及ぼすことがあります。 フレーズが暗示するように標準時刻に1時間加えて夏時間は設定されます。これは、仕事や学校から家に帰るときにこれまで慣れていた環境より太陽曝露が増えることを意味します。あなたが歩きではなく車に乗って家に帰っていたとしても、 車に乗っている間は車窓を通過する危険なUV-Aに皮膚を曝すことになります。 あなたが地下に潜るのでなければ広範囲で効果を維持するサンスクリーン剤を持ち歩いてそれを塗布することをお勧めします。 WebMD社によれば、あなたの睡眠スケジュールの混乱を最小限に抑えるためには太陽が出ている時に安全に日光を身体に取り入れてください。 日中に十分な運動をすることで睡眠を改善しカフェインと

一般的衣類はUV太陽紫外線を遮蔽しますか?

私たちの大半がUV太陽紫外線予防は肌にサンスクリーン剤を塗布するだけで終わっています。我々が着用している服はそれなりにUV太陽紫外線から自分たちを守っていると決め込んでいます。そのため、衣類で覆われた場所にサンスクリーン剤を塗ることはありません。しかし、私たちは誤った決め込みをしていることをご存知でしたか? おそらく - 全ての服があなたが思っているほど多くのUV太陽紫外線を遮蔽する訳ではありません。いくつかのブランドでは太陽防護を提供する服もありますが、我々が普段着ている普通の衣類から最も多くのUV太陽紫外線遮蔽効果を得るには濃くてしっかりと縫い合わされた生地を選ぶことが望ましいです。 衣服のUV太陽紫外線遮蔽効果に影響を与える主な要因は、作られた素材の種類、編みの程度、色です。 ポリエステル、ライクラ、ナイロン、アクリルから作られた衣服は綿で作られた衣服よりも防護力が強いです。 また、 光沢のある半合成繊維はより多くのUV太陽紫外線を反射しより強い防護機能を有します。 暗い色や鮮やかな色に染色された服は、淡い色や薄い色の服よりも多くの太陽紫外線を吸収します¹。 UPF (​AS/NZS4399(オーストラリア・ニュージーランド)国際規格や欧米で採用されている国際基準の太陽紫外線保護指数)は、衣料品が提供する日焼け防護力を示すために使用されており、日焼け止め剤のSPFに類似したランキングです¹。 UPF50の衣服はUV太陽紫外線を98%遮蔽 します。白いTシャツはUPF7、長袖のダークデニムシャツはUPF1700です。あなたがもし危険レベルのUV太陽紫外線曝露を受ける環境にあるならば特に デニム は、皮膚がん財団(Skin Cancer Foundation)がUPF50+と共に推奨する「安全な防護服」と言われています²。 あなたがお肌を衣服で保護したいが、デニムを着用したくない場合はどうすればよいでしょうか?その場合はUPFなどのUVカット防護服を着用することです。これらのアイテムは、通常の衣類よりもUV太陽紫外線から皮膚を保護するために特別に作られています³。いくつかのタイプには酸化亜鉛と二酸化チタンが含まれています。あなたが以前の投稿を読んでいたなら、これらの2つの成分がサンスクリーン剤にも含まれていることをご存知だと思います⁴。あなたがU

UV太陽紫外線対策:決して十代だけのものではない

無防備なUV太陽紫外線曝露が早期光老化や皮膚がんのリスクを高めることをあなたはもう十分にご存じでしょう。しかし、これは単に十代の子供だけに当てはまるものではないことを知っていましたか?中年であっても微量なUV太陽紫外線曝露を何回か繰り返せばあなたの肌に長期的なダメージを与える可能性があります。 あなたが何歳であってもこれら微量のUV曝露は蓄積されていくため有害 と言えます。皮膚がんや早期光老化の患者さんの多くは一貫して日焼け予防を実施していたと考えています。 日焼け予防は人生のあらゆる段階で重要ですが、多くの中年の人はこの予防勧告に従わないことがあります。おそらくこれは若いうちが私たちの肌はUV太陽紫外線の被害を強く受けやすいという誤解によるものです。もちろん、科学もこの考えを支持していません。 Annals of Epidemiologyに掲載された研究論文では、 どの年齢でも「日焼け」という皮膚損傷の積み重ねが皮膚がんの中でも最も深刻なメラノーマの発症リスクに影響することが判明 しました。言うまでもなく、がんは生活の質を低下させ家族に大きなストレスを与えます。皮膚がんは予防が可能であることを考慮すると、皮膚がんの割合が依然として高いことは残念です。 皮膚がんだけが懸念の唯一の対象ではありません。早期光老化の徴候は、生活の質を低下させ、自信を妨げる可能性があります。皮膚の変色やしわなどの最初の徴候を見つけた後、もう面倒臭くなって日焼け予防を放棄してしまいがちです。しかし、すべての年齢の人がサンスクリーン剤を使用することを奨励されています。 – すべての アンチエイジング 製品がその効果を保証するものではないという事実を考慮してください。 サンスクリーン剤の使用を継続することにより早期光老化の兆候の悪化を防ぐことが出来るのです。 実際に45〜55歳の生体にサンスクリーン剤を日常的に塗布すると早期光老化を防ぐことができることが研究で判明しました²。 皮膚がんと早期光老化と闘うために、我々は中年期を過ぎてもUV太陽紫外線曝露を常に意識してモニタリングし続ける必要があります。あなたの年齢やスキンフォトタイプに関わらず、 QSun は太陽下での安全時間を超えるとあなたに「日焼け発生」の危険をアラートします。もちろんパーソナライズされたUV太陽紫外線対策を、