スキップしてメイン コンテンツに移動

子供の通う学校はUV太陽紫外線予防に積極的ですか?


子供を学校に送る親の大きな関心事は「安全」です。安全な学校というものを考える時、まずはいじめ防止にしっかり対応しているか、教育熱心か、防災訓練やアレルギー対策が出来ているかなどを最優先にチェックすると思います。しかし、見過ごしている大事なことがあります。それは学校をあげてUV太陽紫外線予防に力を入れているかどうか?ということです。

蛍光灯の光ではなく学校教室に自然光を摂り入れると学生の学業成績にプラスの影響を及ぼすことが確認されています¹。一方、窓を照らす太陽光の量が増加すると窓ガラスでは完全に遮蔽出来ないUV-A曝露が増加し、子供たちの皮膚がんリスクを高めます²。

保護者として私たちは子供の学校で高機能UV遮蔽窓の導入を主張する権限があります。そして私たちは、子供たちと学校の環境について話し合い、窓の側に座っているかどうか、日中どれぐらい日当たりがあるかどうかを尋ねる必要があります。子供たちが教室で1日に少なくとも2時間以上の日光を受けている状況ならば、この日光を受ける建物の一部に高機能UV遮蔽窓を導入するように学校に促すべきです。白い肌の子供(皮膚タイプⅠor Ⅱ)は、将来に皮膚がんを発症するリスクが高いため、その健康リスクを最小限に抑えるためにサンスクリーン剤塗布を始めとした適切な日焼け予防を実施させてください。この習慣化は早ければ早いほど効果があります。そしてサンスクリーン剤は「広域スペクトル保護」表示されている製品を選択してください。「広域スペクトル保護」を提供しないサンスクリーン剤はUV-Bのみを防護し、窓ガラスを透過するUV-Aは防護出来ません。

UV-Aはシミやシワといった早期光老化も促進します。教室の窓際で日光を浴びる時間が例え短いとしても、毎日のUV太陽紫外線曝露ダメージは蓄積していきます。どれぐらいUV-Aが窓を透過しているかを知りたいなら是非、QSunをご活用ください。

Sources:

1. Plympton, P, Conway, S & Epstein, K 2000, ‘Daylighting in Schools: Improving Student Performance and Health at a Price Schools Can Afford’, paper presented at the American Solar Energy Society Conference, Madison, Wisconsin, 16 June. Retrieved September 6, 2016, from http://files.eric.ed.gov/fulltext/ED440529.pdf.

2. Skin Cancer Foundation. (2013). UVA & UVB. Retrieved September 6, 2016, from http://www.skincancer.org/prevention/uva-and-uvb.


※ From an article by Comfable which conducts ultraviolet research jointly with our company

コメント

このブログの人気の投稿

イルカの皮膚の神秘

皆さんはイルカの皮膚を触ったことがありますか?私はあります。幼少の頃にもありますし、実はつい最近も好奇心と探究心を持って触らせて頂きました。その感触はもちろん人の皮膚とは大違い。魚類のウロコとも違います。見た目がテカテカしてるからツルンツルンしてるのかと言えばそうでも無くザラザラしたような感触も多少あり、これが最適な表現なのかはよく解りませんが、私は「ブニュブニュ」という言葉の響きが一番しっくりくると感じています。バスケットボールの表面に近いと言えば解りやすいでしょうか? そもそも、なぜ私がイルカの皮膚に強い興味を抱き独自に研究をしているかというと、 イルカの皮膚は2時間に1度生まれ変わっている という衝撃な事実を知ったからです。一説ではイルカは人類の次に知能が高いコミュニケーション能力を持っていると言われており、異なる生息海域ごとに方言まであるそうです。バンドウイルカは人間と同じように個体を名前で認識してコミュニケーションしていることなどがよく知られています。 知能が高いが故に人間と同様にストレス発散のために集団いじめを行ったり精神的に追い詰めるような残酷な一面があることもまた知られています¹。そのような精神的陰陽と時速50kmで泳ぐことができたり、最高8mジャンプ出来たり²、脳を半分ずつ眠らせて泳ぎながら寝ることができたり、皮膚が2時間に1度生まれ変わったりすることを考えると実は人類以上の能力を秘めているような気さえしてきます。さて、少し話が逸れましたが本題です。イルカの皮膚はなぜ2時間に1度生まれ変わるのでしょうか?解りますか?結論からいうと 水の抵抗を極限まで減らして早く泳ぐため です³。美容のためではないんですね〜。 水の密度は空気の800倍ほどあると言われています。水泳などで皆さんも経験があると思いますが水中では体に沿って乱流渦が発生して身体の背面に回り身体を引っ張るため前進を妨げる抵抗を感じます。イルカのバスケットボールの表面のような弾力性の皮膚はスポンジのように水分を吸収するヒドロゲルで覆われた表皮、真皮、脂皮の三層から構成されておりクッションのように乱流渦の抵抗を防ぐ(水圧を吸収する)のです。最近の研究では、 はがれ落ちる皮のしわの突起の部分がイルカの皮膚の表面にできる乱流渦を抑制して抵抗を抑えている とも考えられています⁴。 イ

日焼けサロン(日焼けマシン)は危険ですか?

「夏の輝き」「冬に向けた深み」を出すためにあなたが「顔」や「腕」など身体を黒くしたい衝動に駆られた時、日焼けサロンは一見良い選択肢のように思えるかもしれません。日除けマシンは、国際がん研究機関(IARC - 世界保険機関(WHO)の外部組織)が日焼けマシンをグループ2A(ヒトに対する発がん性がおそらくある化学物質、混合物、環境)ランクから、一番危険なグループ1(ヒトに対する発がん性が認められる化学物質、混合物、環境)へランクを引き上げるまでの2000年代後半までは比較的普及していました。日焼けマシンで身体を人工的に焼く行為に発がん性が認められて以降、我々の大半が日焼けサロンを避けるようになりましたが、あなたが出張や旅行で別の都市に移動すると日焼けサロン店に遭遇する可能性があります。日焼けサロンは非常に危険であるにも関わらず何故ビジネスモデルが成り立っているのでしょうか? 法律的に合法なんでしょうか? まず、我々は日焼けマシンと太陽の比較を理解することが重要です。太陽は、我々が住む地上に2種類のUV太陽紫外線を放出しています。UV-A(生活紫外線)は、我々の皮膚[表皮→真皮→脂肪層(皮下組織)]の真皮まで浸透して色素沈着(サンタン)、シミやシワなどの早期光老化を引き起こします。UV-B(レジャー紫外線)は我々の皮膚[表皮→真皮→脂肪層(皮下組織)]の表皮の細胞核に強いダメージを与えて日焼け(サンバーン)、色素沈着(サンタン)、浮腫などの炎症、皮剥けなどの原因となります。そして、 日焼けマシンは主にUV-Aを人工的に放射 します¹。 利用者の中には日焼けマシンで ビタミンD 合成が出来ると誤解している人達もいます。 ビタミンD合成を担う のはUV-Bに曝露する必要があります。 日焼けマシンは主に人工UV-Aを放射するので決してビタミンDの供給源ではありません ¹。 多くの日焼けサロン店は、日焼けマシンは日焼け予防を目的にしたベースタン(一度日焼けをすれば太陽紫外線の害から避けられるという間違った日焼け)を得るために効果的だと主張しています。ベースタンで多少の保護(SPF4程度と言われています)はありますが、QSunチームがこれまで何度も何度もお伝えしているように 「日焼けした肌は傷ついた皮膚」 です。UV照射に晒されると皮膚細胞は自己防御メカニズムの

日本の紫外線量は増加していますか?

気象庁が2017年5月30日に更新した「紫外線の経年変化」を皆さんご覧になりましたか? 日本のUV太陽紫外線の分析や啓発はオーストラリア・ニュージーランド・アメリカ・カナダ・イギリス・フランス等に比べると残念ながらかなり遅れています。 気象庁の公式なUV太陽紫外線観測地点は、「札幌」・「つくば」・「那覇」・「南極昭和基地」の4地点のみです。しかし、それには理由があります。太陽紫外線分析先進国は太陽紫外線の悪影響がかなり早い段階で顕在化しており、日本では太陽紫外線の有害が確認指摘されたのが欧米豪と比べ遅かったことと、観測に使用するUV計測器の統一が成されずバラバラなデータが取得されていたことに起因します。 UV太陽紫外線の国内第一人者である東海大学の佐々木政子名誉教授らの懸命な開発・改良により1990年10月にUV-Bの連続測定が開始され現在に至ります¹。私は現在43歳ですが25年前それ以前は太陽紫外線なんて全く話題にのぼらないどころか、むしろ太陽光を浴びることが健康と言われていたぐらいです。気象庁の太陽紫外線統計がスタートした1990年頃から女性が屋外スポーツ時にサンスクリーン剤での予防を積極的に意識し始めた記憶があります。さて、下記が気象庁の公表内容です ² 。 ◯国内の紅斑紫外線量年積算値の経年変化 札幌、つくば、那覇における紅斑紫外線量年積算値の観測開始から2016年までの経年変化を示しています。 ●印は紅斑紫外線量の年積算値を示していますが、○印となっている年は年積算の計算に用いる月平均値の中に1か月の日別観測数が20日未満の月が含まれることを示しています。 また、直線は年積算値の回帰直線であり、統計的に有意な増加傾向を示しています。 『国内3地点(札幌、つくば、那覇)の地表に到達する紫外線量※ここでは紫外線量として紅斑紫外線量の年積算値を用いています)は、1990年代はじめの観測開始以降、いずれも統計的に有意な増加傾向(信頼度水準は、札幌とつくばで99%、那覇で95%)が現れています。 増加率はそれぞれ10年あたり+3.5%、+4.8%、+2.2%でした。増加の特徴として、札幌では、1990年代半ばから2000年代に増加しています。 つくばでは、1990年代に増加がみられ、また2010年以降は紫外線量が多い年が続いています。那覇